乳腺外科(ブレストセンター)

乳腺外科(ブレストセンター)

ブレストセンター~院内の乳がん治療を集約しました
女性が罹患する癌の第1位は乳癌であり、未だ罹患者は増加傾向にあります。本センターはこれまで以上に乳癌治療の効率化を図るために設立されました。本センターは、乳腺外科、形成外科、放射線診断科、放射線治療科、病理部、乳がん看護認定看護師で構成され、周産女性診療科、遺伝子診療科、がんゲノム診療科、腫瘍センターとの連携も強化しました。

ブレストセンター医師団~我々が総力を挙げ、乳癌治療に取り組みます。

ブレストセンターからのお知らせ

2021/10 形成・美容外科(森弘樹教授)で、乳癌術後の乳房変形に対する治療として国内の大学では3施設目となる再生医療を用いた新たな脂肪注入治療を開始しました。
2020/11 HBOCの方の、予防的乳房切除が保険診療として可能になりました(乳癌卵巣がん未発症の、予防的乳房切除は自費診療となります)。
2020/4/9 新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、病状が安定している方は電話での処方箋発行が可能となります。ご希望の方はこちらをクリックしてご確認下さい。
2020/1/14より乳腺外科外来はA棟3階に移動します。形成外科と同じエリアで外来を行い、ブレストセンターとして併診の利便性を向上します。
2019/8 乳癌診療における院内の診療科連携を充実させたブレストセンターを開設しました。

乳腺外科診療科長 ご挨拶

「がん」という言葉は多くの方々にとって不安なものであり、特に女性にとっては「乳がん」は身近な病気となっています。そんな中、私たち東京医科歯科大学病院のブレストセンターでは、乳腺外科、形成外科、放射線診断科、放射線治療科、病理部、など多くの科と連携を密にし、より良い「乳がん」治療を目指しています。

一言に「乳がん」患者さんと言っても様々な方がいらっしゃると思います。初診の患者さんから、以前手術を受けられて乳房再建を希望される方、がん治療に並行して妊娠出産を望まれる方、再発治療でお困りの方、等、当ブレストセンターでは、様々な背景をお持ちの患者さんに、迅速な治療を提供していきます。

当ブレストセンターでは患者さんの不安や疑問に真摯に向き合い、最適な治療を提案していきます。お気軽にお問い合わせください。

小田剛史(乳腺外科診療科長)

形成・美容外科診療科長 ご挨拶

 乳房再建は「こころ」の再建と言われます。再建しないことで機能的に困るわけではありませんが、再建することによってこころも体も元気にします。以前は再建することで、乳がんの予後を懸念する声もありましたが、そういった事実はないことが明らかにされています。日本全体の再建率は10%程度ですが、30%程度の再建率を示す国もあり、まだ全国に普及しているとは言えない状況です。
 当院では1990年代から乳腺外科と形成外科の連携によって再建が行われ、850例を越える実績があります。今回、設立されたブレストセンターの中でも、形成外科と乳腺外科は外科治療における両輪であります。適切な切除と欠損に応じた再建を行うことで、乳がんの外科治療は完了します。選択肢は穿通枝皮弁を中心とした皮弁再建、シリコンインプラントによる人工物再建に加えて、脂肪移植(自費診療)も行っています。温存療法後の変形に対する再建や乳頭乳輪再建も行います。患者さんのご希望に沿った形で治療を選択しており、世界に負けない治療を目指していますので、一度ご相談ください。

森弘樹(形成・美容外科診療科長、大学院形成・再建外科学分野教授)

お問い合わせは

当科における乳腺腫瘍の診断と治療の概要です。

大学病院ならではの乳癌治療を受けて頂けます。

私たちが皆さんの治療を担当致します。

セカンドオピニオンは随時受け付けております。
医療連携支援センター セカンドオピニオン外来 TEL 03-5803-4568(直通)(平日8:30-17:00)

当科で現在行われている治験と臨床試験です。