SDGsに向けた東京医科歯科大学の取組

中南米地域の大腸がんの早期診断・治療技術の開発普及

関連SDGs目標

実施部署
東京医科歯科大学 ラテンアメリカ共同研究拠点(LACRC) 統合国際機構 国際交流課 総務係
取組責任者
消化器外科学分野長 絹笠 祐介 教授
本学と中南米とのつながりは40年以上前に遡ります。 1968年に本学の故・村上忠重教授が初めてチリを訪問、胃癌についての講演を行い現地医師たちが日本の高い医療技術に関心を持つきっかけとなりました。2009年7月、本学はチリ保健省の要請を受けて協定を締結し、さらに中南米地域において教育・研究・国際貢献を展開する目的で2010年4月首都サンティアゴに研究拠点「東京医科歯科大学ラテンアメリカ共同研究拠点」を開設しました。本学から医師を駐在派遣し現地大腸がん検診の確立に向けての環境整備や大腸癌診療の標準化、大腸内視鏡医の育成に取り組んでいます。2012年には主要都市で大腸がん検診(PRENEC)が開始され、早期発見と死亡率低下に寄与しています。
本学の中南米展開は現地の人々の健康・福祉向上を目的とし、高水準の医療サービス提供に貢献してきました。学術的に見ても関連する医学論文が複数執筆され、数々の学会発表も行われています。医療に限らず学生・研究者の交流へと発展し、まさに本学の現地拠点を中心として日本と中南米の学術アライアンスが形成されました。多種多様な文化・食生活・国民性を背景に国際医療協力や国際共同研究を継続することで、新たな治療技術の開発普及や病態・疫学的な新知見を獲得し、全世界の人々に向けた保健財政や人材育成、疾病予防に関する情報発信源としての役割が期待されます。

本取組に関するURL

本取組に関する問い合せ先

統合国際機構 国際交流課 総務係
e-mail : kokusai.adm@tmd.ac.jp

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