東京科学大学が2024年10月に誕生

国立大学法人法の一部を改正する法律の成立を受けて

 本日国会において、国立大学法人東京医科歯科大学と国立大学法人東京工業大学を統合して、「国立大学法人東京科学大学」を設立することを含む国立大学法人法の一部を改正する法律が成立いたしました。
 まずは、本法改正のため、多大なるご尽力をいただきました国会・政府関係者はじめ関係の皆さまに厚く御礼を申し上げます。
 今回の法律改正により、令和6年(2024年)10月1日に、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、東京科学大学が設立されることとなりました。

 両大学のこれまでの伝統と先進性を生かしながら、統合によってどの大学もなしえなかった新しい大学の在り方を創出していきます。これまでの両大学は、広く理工学および医歯学に関する学知と技術、それを自在に応用できる人材の育成を通して、産業の発展と医療の進歩をけん引してきました。一方、これまで想像し得なかった地球環境の悪化、新興・再興感染症、少子・高齢化など人類の直面するさまざまな課題の解決に向けて、大学はその知を結集し、より大きな役割を果たすことが社会から期待されています。
 このため、両法人の統合と東京科学大学の設立を実現し、社会と共に活力ある未来を切りひらいていきます。さらに、統合法人および新大学となる東京科学大学におきましては、先駆的なガバナンスの下、外部からの資源獲得をいっそう進めるとともに、拡大した資源を高次に融合・活用して、学生・教職員の育成環境ならびに教育研究環境を飛躍的に充実させていきます。

 令和4年(2022年)8月に開始された両大学の協議を引き続き真摯に進め、来るべき統合日に向け、教職員一丸となって、諸準備を進めてまいります。

 東京医科歯科大学、東京工業大学への進学を検討されている受験生およびご家族の皆さま、両大学の在学生、同窓生の皆さま、そして、両大学をさまざまな形でご支援をいただいている関係の皆さま、そして国立大学の基盤を支えていただいている国民の皆さまには、東京科学大学の設立とその発展に向けて、引き続きご理解・ご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
東京医科歯科大学長 田中 雄二郎
東京工業大学長 益 一哉

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