研究
全世代への新たな疾患予防戦略の確立のために、口腔を1つの臓器ととらえ、エネルギー代謝に重要な、肝臓・脂肪・筋肉とのクロストークを解明する研究を行っています。高齢者ではサルコペニア肥満、中高年者では糖尿病や肥満を含む、糖・脂質代謝異常、胎児から若年者では代謝異常に関わる発育不全など、各世代別で社会問題となっている代謝性疾患に注目します。また、かねてより関連はあると言われているものの、分子基盤が構築されていない疾患との関連のメカニズム解明を目指します。加えて、各種臓器における組織細胞上の多種多様な補助シグナル分子の発現制御や機能的役割を明らかにし、これらの分子を標的とした免疫治療法を開発することも目的としています。口腔内dysbiosisおよびそれに伴う歯の喪失・咀嚼機能低下がどのように全身に影響するかを明らかにするとともに、光エネルギーの応用など、新たな治療法を開発し、口腔疾患の治療法および口腔から全身疾患の治療法開発へ繋げます。