最近の論文

最近の論文

Kelimu S et al: A nonconventional approach to prevent mouth dryness in a patient with a complex maxillofacial defect.
Journal of Maxillofacial Prosthetics, [S.l.], v. 3, p. 7-11, apr. 2020.
投稿時に大学院生だったKelimu先生による執筆です。鼻腔と口腔の交通が顔面欠損とつながったことにより、夜間の口渇が悪化した症例に対して、夜間装着用の顔面エピテーゼを作製し就寝時に使用していただいたところ、口渇改善と口腔内環境改善に寄与することができたという症例報告です。


Maxillofacial Rehabilitation: Prosthodontic and Surgical Management of Cancer-Related, Acquired, and Congenital Defects of the Head and Neck
https://ij-mp.com/ojs/index.php/ijmp/article/view/16
特任助教の村瀬先生による執筆です。腫瘍切除を終えて我々のところにいらっしゃる方の中には残念ながら再発があることもありますし、また別の部位に新たな腫瘍が見つかることもあります。本症例報告では、顎顔面補綴の目的である天寿を全うするまで支える医療を報告しています。本症例では、腫瘍の再発が生じ腫瘍増大により、本来の人工歯付きの顎義歯を装着が不可能になった方の状況に適用できる顎顔面補綴装置を勘案し、栄養という側面から評価を継続しながら調整を続け緩和ケアのタームまで使用を中断させることなく天寿を全うするまでの結果をまとめた症例報告になります。

Clinical survey about immediate surgical obturator at the clinic for Maxillofacial Prosthetics Tokyo Medical and Dental University
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31864838/
投稿時大学院生の上柳先生による執筆です。東京医科歯科大学では頭頸部腫瘍患者さんの加療にあたり手術前から顎顔面補綴医が参画し、手術後の早期機能回復に努めています。本論文では35年間のなかで、歯学部口腔外科や医学部頭頸部外科の依頼を受け、顎義歯外来で製作・装着された即時顎補綴装置の統計をまとめています。

Morphological Comparison of Artificial Teeth Position Utilising Denture Space in Glossectomy Patients
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31820507/
大学院生サッタル先生の学位論文です。補綴装置の形態の決定には残存顎堤のみならず周囲の軟組織の機能時の動きと形態の観察が必須です。とくに顎顔面補綴治療では、顎骨切除のみならず周囲軟組織形態が切除や再建などで変化しますので、デンチャースペースの抽出法であるピエゾグラフィーを臨床では用います。本論文では得られたピエゾグラフィー形態を歯学部放射線科の先生方ご協力を得てCTにてデジタル化し、舌欠損総義歯症例と一般総義歯症例のデンチャースぺ―スおよび人工歯配列位置の違いを明らかにしました。