教育目的

教育目的

歯内療法の基本は,外科的処置と考えられるので,厳密な無菌的処置が要求されます。特に歯髄や根管の処置は、口腔という狭く汚染されやすい部位で行われ、直視直達が困難な場所での複雑な治療術式のため、制腐的な考慮を十分に払って操作を進めることが重要です。加えて、歯内療法では歯痛の機序および歯痛のコントロールに関する知識が重要になってきます。
本分野における教育目的は、

①歯内治療に関する知識を総合的に結びつけ、診査・診断・治療法を身につける
②歯髄疾患および根尖歯周組織疾患における細菌の果たす役割を理解する
③歯髄保存療法に関する知識を身につけ実践できる
④ラバーダム防湿といった歯髄疾患に必要な無菌的処置法を身につける
⑤抜髄根管治療・感染根管治療に関する最新の治療法について身につける
⑥根管の機械的拡大・形成と化学的洗浄・貼薬による殺菌について理解・実践できる
⑦根管充填の目的・時期および、最新の治療法について身につける
⑧外科的歯内治療の適応と治療法について身につける
⑨歯根破折・歯根吸収・歯の外傷に関する原因・症状・診断および処置方法の理解
⑩歯内治療における偶発事故の予防と処置


といった内容になります。