口腔基礎工学分野

口腔基礎工学分野

口腔基礎工学分野は、工学と生物学の融合研究、基礎から臨床への橋渡し研究を通して、 口腔から全身の健康に寄与する分野です。教育面では、基礎分野から、専門分野、統合分野まで幅広く担当しており、人々の幸福に貢献するという目的に徹した医療人を育成します。

研究テーマ

注射で骨を増やす方法

1.注射法による垂直的骨造成法に必要な足場材料開発
2.RANKL分子に結合する新規骨形成促進剤の開発
3.唾液中の幸福度マーカーの標準化と癌マーカー、口腔内細菌叢との関連解析
4.3次元造形法によるエピテーゼ製作法の開発
5.顎顔面欠損による機能障害に関する治療についての研究
6.歯型彫刻の客観的評価法の開発

学部教育

 口腔保健学の科学的基礎となる人体の構造と機能の全般ならびにその疾患との関連について教授するとともに、人体への薬物の作用機序等について、歯の解剖学について教授します。1年生から研究体験実習を行います。
 多職種連携Ⅰでは全学で一堂に会し、多職種連携について学び、小グループに分かれて討論を行います。口腔保健と専門職とヘルスプロモーションでは、小グループ討論・課題発表形式の教育を行います。さらに、健康福祉、ヘルスプロモーションについての教育、口腔衛生学専攻学生との合同口腔健康教育実習を行います。
 グローバル口腔保健工学やグローバル口腔保健工学実習では、英語での会話、プレゼンテーションの作成を行い、発表します。また、台北医学大学(台湾)に訪問し、国際交流を行います。
 臨床咬合学ではフェイスボウトランスファーと咬合器装着、口腔機能評価について、顎補綴工学、実習や顔面補綴工学実習においては、顎口腔および顔面領域の欠損の病態と治療法、特に治療用装置の構造と製作法を教授し、実際に上顎顎義歯やエピテーゼを製作し指導を行います。臨床義歯管理工学では義歯を扱うスペシャリストとして義歯のケアや修理、刻印などを学び、実習します。
 審美歯科工学・実習では、最新の情報工学を駆使した歯科補綴装置製作の理論と実際への理解を深め、新たな技術開発への基礎力を培います。また、臨床実習では、歯科技工士のものづくりにおける専門知識や技術を生かして、疾患により失われた機能回復を促し、患者のQOLの維持・向上に寄与するとともに、EBMを考慮した質の高い医療技術を提供できる能力を育成します。
 歯科技工士と法律では、医療安全について、歯科技工士法、歯科医療にかかわる法律について講義および演習を行います。
 また、卒業研究では、専門での学びの集大成として、学生自らの関心を基に、研究テーマを設定し、研究計画の立案から実施までを行い、さらに得られたデータを整理分析して論文を作成するまでの一連の過程を体験することにより、研究の方法を学ぶとともに、研究への意欲を培う教育を行います。
 卒業製作では、4年間の集大成として学生自らが考え、製作する卒業作品の製作指導を行います。

大学院教育

大学院修士課程:
口腔保健工学特論の授業の中で、生物学と理工学の融合研究(X線やレーザーを用いた解析、歯科材料開発に必須な担体研究)や顎顔面補綴学(上顎欠損に対する上顎顎義歯、顔面欠損に対する顔面補綴、下顎・舌欠損に対する補綴装置)とその研究について講義を行います。
修士課程学生に対して研究の指導を行います。

大学院博士課程:
先端口腔保健工学特論の授業の中で顎顔面補綴におけるCAD/CAM技術の利用や材料について講義を行います。
また、硬組織研究・骨形態計測学特論で講義や演習を行います。
口腔基礎工学演習、口腔保健学セミナーを担当し、博士課程学生に対しての研究の指導を行います。

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