創生医学コンソーシアム研究発表会(第2回)を開催しました

創生医学コンソーシアム研究発表会(第2回)を開催しました

 2020年2月13日に、東京医科歯科大学M&Dタワー26階ファカルティラウンジにおいて、第2回東京医科歯科大学創生医学コンソーシアム研究発表会を開催しました。この発表会は東京医科歯科大学創生医学コンソーシアム・オープンイノベーション機構のメンバーと連携企業との交流の場として企画されたものです。第2回となる今回は連携企業を代表して玉井化成株式会社より代表取締役社長の佐藤圭司様が再生医療分野における取り組みをご紹介くださり、本学側は臓器発生・創生ユニットの武部研究室の研究室見学、さまざまな脱細胞組織(スキャホールド・機能制御ユニット)や大腸・小腸オルガノイド(消化器創生ユニット)の実物展示を実施し、今回も参加者間で積極的な意見交換が行われました。
 2020年度も創生医学コンソーシアムでは、再生医療を基礎技術の開発から実際に患者さんのお手元に届くまでのさまざまな分野で活性化してまいりたいと考えております。今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

プログラム

連携企業様からのご発表
 佐藤 圭司様(玉井化成株式会社 代表取締役社長)

 再生医療製品を出荷時の品質を保ったまま、患者さんにお届けするための定温輸送容器や輸送時の振動を抑える容器など、同社独自の高い技術について、興味深くご紹介していただきました。
研究室見学
 武部研究室(創生医学コンソーシアム 臓器発生・創生ユニット)

世界最先端のオルガノイド(ミニ臓器)研究で成果を生み出し続けている武部研究室の一部を公開しました。写真は、企業参加者からの質問に答える川口助教。
展示発表「脱細胞組織」
 岸田 晶夫 教授(創生医学コンソーシアム スキャホールド・機能制御ユニット/物質医工学分野)

豚や羊といった大型動物の脱細胞組織は再生医療を実現するための材料として大きな期待を集めています。脱細胞組織研究におけるトップランナーのひとりである岸田教授が説明会のために用意した脱細胞組織の実物を用いて、技術とその応用について発表を行いました。
展示発表「腸オルガノイド」
 岡本 隆一 教授(創生医学コンソーシアム 消化器創生ユニット/再生医療研究センター)

 日本でも患者数が増加する傾向にある炎症性腸疾患ですが、この分野でも再生医療の技術が期待されています。岡本隆一教授が大腸と小腸のオルガノイドの実物を用いて、消化器領域における再生医療の最前線を紹介しました。

参加企業一覧

今回の研究発表会には以下の連携企業の皆さまにお集まりいただきました。
(50音順)

 ◯旭化成株式会社
 ◯株式会社カネカ
 ◯株式会社ジーンテクノサイエンス
 ◯株式会社セルシード
 ◯協和キリン株式会社
 ◯大正製薬株式会社
 ◯大日本印刷株式会社
 ◯玉井化成株式会社
 ◯ノーベルファーマ株式会社
 ほか1社

アフィリエイテッドプログラムについて

 再生医療に関心をお持ちの企業の皆さまは、アフィリエイテッドプログラム(創生コース)にご入会いただくことで、創生医学コンソーシアム研究発表会に参加することができます。アフィリエイテッドプログラムについては以下をご覧ください。

 アフィリエイテッド・プログラムについて(オープンイノベーション機構ウェブサイトへ)
 https://tmdu-oi.jp/system/#affiliated
 アフィリエイテッド・プログラム会員規約
 http://www.tmd.ac.jp/cmn/rules/houki/7hen/2shou/1setsu/72113affiliatedkaiinkiyaku.pdf