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医学科第4学年 仲尾 祐輝さんが、 第121回日本内科学会ことはじめで優秀演題賞を受賞しました

公開日:2024.4.22
 

医学科第4学年 仲尾 祐輝さんが、
第121回日本内科学会ことはじめで優秀演題賞を受賞しました
 

 令和6年4月13日に東京で開催された「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ2024」に本学医学部医学科4年の仲尾 祐輝さんと腎臓内科学分野の森 雄太郎テニュアトラック助教が参加し、それぞれ優秀演題賞、優秀指導者賞を受賞しました。

 第121回日本内科学会総会・講演会の一部として開催されたこのセッションは、内科を目指す医学生・研修医・専攻医の先生がベッドサイドで経験した貴重な症例や臨床研究を持ち寄って発表し、指導医の先生を交えて討論することで、若い時期から内科に興味を持ってもらい、また内科医としての実力を研鑽する場所を提供していく事を目的としています。

 今回の受賞演題である「寛解後IgA腎症に膜性増殖性糸球体腎炎に伴うネフローゼ症候群を発症し、免疫抑制剤で寛解に至った一例」では、難治性のIgA腎症に膜性増殖糸球体腎炎(MPGN)様の糸球体病変が併発していることに着目し、免疫抑制剤が奏功した症例を報告しました。医学生の参加は全体の1割程度とのことですが、その中でも臨床実習開始前の医学生の演題投稿は非常に珍しいケースでした。主な参加は初期研修医や専攻医という不利な状況の中、医学部医学科4年の仲尾さんは、指導を担当した森 雄太郎テニュアトラック助教との二人三脚で見事、受賞に至りました。

 仲尾さんは基礎医学・臨床医学について学業を深めながらも、日頃から本学腎臓内科学分野で並行して研究活動に従事しています。今回は、臨床実習前ではありながら、果敢に症例報告にも挑戦されました。仲尾さんは、この他にもディープテック分野における技術活用を後援する国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構のNEP開拓コースに採択、株式会社AlphaDriveのacademist grantに学部学生でありながら採択され、バイオエンジニアリング技術を活用した腎臓病創薬プラットフォームの開発、社会実装を目指すなど、精力的に臨床現場のアンメットニーズを研究により追求し、研究成果を社会還元することに取り組んでいます。メンターである文部科学省卓越研究員・森 雄太郎テニュアトラック助教は同じ志の元、仲尾さんの指導・後援・ロールモデルの提示を行なっています。

 本学医学科では、科学的視点を有する医師としての基盤を養成することを目的としており、将来のClinician Scientist及びScientific Clinicianの育成を行って参ります。
 

(左)森 雄太郎 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 腎臓内科学分野 テニュアトラック助教
(中央)藤井 靖久 東京医科歯科大学病院 病院長
(右)仲尾 祐輝 東京医科歯科大学 医学部医学科第4学年

問い合わせ先

<受賞に関すること>
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
腎臓内科学分野 森 雄太郎 (モリ ユウタロウ)
E-mail:y-mori.kid[@]tmd.ac.jp

<報道に関すること>
東京医科歯科大学 総務部総務秘書課広報係
〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45
E-mail:kouhou.adm[@]tmd.ac.jp
 

※E-mailは上記アドレス[@]の部分を@に変えてください。

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