プレスリリース

AMED令和5年度「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」およびJST 2023年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ、ACT-X)に採択されました

公開日:2023.10.12
 
 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」および国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2023年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)、2023年度 戦略的創造研究推進事業(ACT-X)に採択されました。


◆岡澤 均教授の研究課題が令和5年度AMED-CRESTに採択されました

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)」に、本学 岡澤 均教授の研究開発課題「革新的AI 開発による分子ストレス-個体ストレスの統合的理解と新規ストレス病態発見」が採択されました。本事業では、岡澤教授のグループが解明してきた核ストレス病態を中心に、本研究では、分子、細胞、個体に対応するビッグデータの関係をAIを用いて統合的に理解し、これに基づいて生体情報から細胞や分子のストレス状態を逆予測します。さらに、新たに開発したAI技術を組み込むことで、ヒトの脳細胞の「分子ストレス状態」を生きたままリアルタイムに推定できる技術の開発を最終目標とします。
研究代表者:岡澤 均 難治疾患研究所 神経病理学分野 教授
◆佐々木 雄彦教授の研究課題が令和5年度AMED-CRESTに採択されました

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)」に、本学 佐々木 雄彦教授の研究開発課題「加齢に伴うホスホイノシタイドの変容と老化・疾病の本態解明」が採択されました。本事業では、佐々木 雄彦教授のグループが解明してきた細胞膜リン脂質:ホスホイノシタイドの代謝異常病態に着目し、老化と加齢性疾患発症の分子メカニズムを探ります。ホスホイノシタイド代謝酵素による老化制御の実態を遺伝学的に解明し、老化制御性ホスホイノシタイドプロファイルを独自計測技術で把握し、ホスホイノシタイド代謝系への介入による老化制御法の開発を目指します。
研究代表者:佐々木 雄彦 難治疾患研究所 病態生理化学分野 教授
◆松沢 優准教授の研究課題が令和5年度AMED「PRIME」に採択されました

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「革新的先端研究開発支援事業ソロタイプ (PRIME)」に、本学 松沢 優准教授の研究開発課題「パネート細胞に着目したクローン病の病態解析」が採択されました。本事業では、松沢准教授らが発見したパネート細胞保護因子API5 (Apoptosis Inhibitor 5)に着目し、細胞内ストレスによってパネート細胞に異常が生じる仕組みと、API5が生体内でどのように分泌されてパネート細胞を保護するのかを解明し、API5を炎症性腸疾患の1つであるクローン病の新たな治療標的、生体内のストレスマーカーとして応用することを目指します。
研究代表者:松沢 優 大学院医歯学総合研究科 疾患生理機能解析学分野 准教授
令和5年度 「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」の採択課題について: 
https://www.amed.go.jp/koubo/16/02/1602C_00022.html


◆金山 剛士准教授の研究課題が2023年度JST-さきがけに採択されました

 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2023年度 戦略的創造研究推進事業 さきがけ「加齢による生体変容の基盤的な理解」に、本学 金山 剛士准教授の研究課題「新たな研究基盤の構築に基づく造血老化機構の解明」が採択されました。造血系による血球細胞の供給は恒常性の維持に不可欠であり、加齢おける造血機能の維持は健康寿命の延伸に寄与すると期待できます。本事業では、老化研究に適した造血前駆細胞同定法の開発や加齢時に駆動される新たな血球分化経路の発見を通じて、加齢に伴う造血系の加齢変容メカニズムの解明を目指します。
研究代表者:金山 剛士 難治疾患研究所 生体防御学分野 准教授
2023年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)新規採択課題・総括総評:
https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/application/2023/230919/230919presto.pdf

 
◆三宅 健介特任助教の研究課題が2023年度JST-ACT-Xに採択されました

 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2023年度 戦略的創造研究推進事業ACT-X「生命現象と機能性物質」に、本学 三宅 健介特任助教の研究開発課題「好塩基球の分化・成熟における機能性転写因子の解明」が採択されました。好塩基球は血中を流れる免疫細胞のなかで1%ほどしか存在しないマイナーな細胞ですが、近年アレルギーなど多様な免疫反応に重要であることが明らかになっています。本事業では、1細胞解析技術を応用しながら希少な免疫細胞である好塩基球の分化・成熟機構を解き明かすことを目指します。
研究代表者:三宅 健介 高等研究院 炎症・感染・免疫研究室 特任助教
◆飯谷 健太助教の研究課題が2023年度JST-ACT-Xに採択されました

 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2023年度 戦略的創造研究推進事業ACT-X「リアル空間を強靱にするハードウェアの未来」に、本学 飯谷健太助教の研究開発課題「経皮ガス用バイオセンサモジュールの開発」が採択されました。本事業では酵素の基質特異性に着目し、経皮ガス成分用蛍光式バイオセンサモジュールを開発します。小型化しても感度を担保できる光学素子を設計し、フローセルなどの周辺機器不要な連続計測法を開発することで小型デバイスへの組み込みを容易とし、『健康予報社会』を実現するマルチセンサ融合ウェアラブルデバイスの開発を促進します。
 
研究代表者:飯谷 健太 生体材料工学研究所 センサ医工学分野 助教
2023年度 戦略的創造研究推進事業(ACT-X)新規採択課題・総括総評:
https://www.jst.go.jp/kisoken/act-x/application/2023/230919/230919act-x.pdf


各事業内容について
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「革新的先端研究開発支援事業」
https://www.amed.go.jp/program/list/16/02/001.html
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)「戦略的創造研究推進事業」(さきがけ)
https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/about/index.html
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)「戦略的創造研究推進事業」(ACT-X)
https://www.jst.go.jp/kisoken/act-x/about/index.html

問い合わせ先

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東京医科歯科大学 総務部総務秘書課広報係
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