プレスリリース

東京医科歯科大学とヒューマンライフコードが共同研究を開始

公開日:2023.4.25
国立大学法人東京医科歯科大学
ヒューマンライフコード株式会社
東京医科歯科大学とヒューマンライフコードが共同研究を開始
~難治性自己免疫疾患に新たな治療選択肢を~

 国立大学法人東京医科歯科大学(学長:田中 雄二郎、所在地:東京都文京区、以下「東京医科歯科大学」)とヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長 兼CEO:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「ヒューマンライフコード」)は、2023年3月20日に締結した共同研究契約に基づき、難治性自己免疫疾患に関する共同研究を開始いたしましたので、お知らせいたします。

共同研究の背景

 人生100年時代を迎えつつある現代においてもなお、難病に苦しむ患者さんは数多く存在します。その代表でもある自己免疫疾患については、近年、治療法は大きく改善しているものの、依然として効果的な根治療法は無く、加えて小児の患者さんに使用可能な治療選択肢が限られることからも、十分な治療効果が得られない難治性自己免疫疾患も多く存在します。本研究では、難病診療の拠点である東京医科歯科大学にて難治性自己免疫疾患の専門家による基礎と臨床がつながるシームレスな共同研究体制を構築し、ヒューマンライフコードが有する臍帯由来間葉系細胞(臍帯由来MSC)に関する技術とデータを活用することにより、難治性自己免疫疾患に対する新たな治療選択肢となる可能性を確かな科学的基盤のもと探索してまいります。本共同研究は、産学連携オープンイノベーション充実の一環で実現いたしました。
 

共同研究の概要

 ヒューマンライフコードが研究開発を進めている臍帯由来MSCは、免疫調整作用や組織修復能を有していることが知られており、免疫の異常により、発症・進行する自己免疫疾患に対しての効果が期待できます。本研究では、東京医科歯科大学で構築された難治性自己免疫疾患の培養細胞および動物モデルで、臍帯由来MSCの治療効果を検討することで、これら疾患の病因や病態形成機序の解明、さらには未だ治療法のない難治性自己免疫疾患に対する新たな治療選択肢の創生に貢献します。

研究の実施期間

2023年4月~2024年6月

【共同研究キックオフ会議にて】
左から ヒューマンライフコード 人見一寛(研究員)、山田眞路(研究開発責任者)、原田雅充(代表取締役社長)、東京医科歯科大学 森雅亮(生涯免疫難病学講座 教授)、小池竜司(臨床試験管理センター長)、保田晋助(膠原病・リウマチ内科学分野 教授)、清水正樹(小児・周産・女性診療領域小児科 講師)、遠藤淳(オープンイノベーションセンター)、下川晃彦(オープンイノベーションセンター)

■東京医科歯科大学について(https://www.tmd.ac.jp/
東京医科歯科大学は、1928年10月12日に官立歯科医学教育機関として設置され、学問と教育の聖地である湯島・昌平坂において、医学と歯学の融合を通じて、先進的な医療の実践に従事する日本で唯一の医療系総合大学院大学として「知と癒しの匠」を創造し、人々の健康と社会の福祉に貢献しております。

■ヒューマンライフコードについて(https://humanlifecord.com/
ヒューマンライフコード株式会社は、国産かつ備蓄可能な臍帯(へその緒)(“コード”)からの細胞製品を製造・開発し、現在でも確立した治療のない難病患者さんの生きる希望へつなげ(“コード”)、その先には健康寿命延伸につながる病気の重症化予防を目的とする未来の医療へとつなげる(“コード”)ことで、誰もが心豊かな生活を実現できる社会(“ヒューマンライフ”)を創り出すことをビジョンとしています。2019年「第1回東京ベンチャー企業選手権大会」最優秀賞&東京都知事賞受賞。東京都主催「スタートアップ・エコシステム東京コンソーシアム」が運営する「ディープ・エコシステム」の支援対象企業に選定。2023年内閣府主催「第5回日本オープンイノベーション大賞」厚生労働大臣賞受賞。2023年経済産業省によるスタートアップ支援プログラム「J-Startup」選定企業。

本件に関するお問い合わせ先

東京医科歯科大学 総務部総務秘書課広報係
E-mail:kouhou.adm[@]tmd.ac.jp

ヒューマンライフコード株式会社 広報担当 林
E-mail:info[@]humanlifecord.com

※E-mailは上記アドレス[@]の部分を@に変えてください。

プレス通知資料PDF

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