概　　要
　国立大学法人東京医科歯科大学（学長：田中　雄二郎／以下、東京医科歯科大学）と茨城県厚生農業協同組合連合会（代表理事理事長：酒井　義法／以下、JA茨城県厚生連）は、２０２２年３月１７日付けで、相互に協力して、「医療データ社会還元プロジェクト」を実施、推進し、地域医療の充実と学術研究の振興に寄与することを目的とした、「国立大学法人東京医科歯科大学と茨城県厚生農業協同組合連合会との医療データ社会還元に向けた包括連携に関する覚書」を締結しました。

医療データ社会還元プロジェクトについて
　本学は、指定国立大学法人構想に掲げる「イノベーションを創出し、Society5.0社会におけるトータル・ヘルスケアの実現に寄与するメディカルリサーチユニバーシティー」という目標の実現に向けて、2020年から「医療データ社会還元WG」を設置し、東京医科歯科大学病院に蓄積される多種多様で膨大なデータをTMDU（※）ビッグデータとして整理し、その適切な活用に向けて検討を進め、「医療データ社会還元プロジェクト」として、より広範囲なデータベースの構築・分析や共同研究の促進を目的とした関連病院とのデータ連携について検討を進めて参りました。

JA茨城県厚生連との連携について
　今回本覚書を締結いたしましたJA茨城県厚生連は、茨城県内の６つの病院と２つの診療所で構成され、高度で専門的な医療から小児医療、母子周産期医療、がん診療、そして救急医療に至るまで幅広く対応されており、本学とはこれまで、消化器連携医療学講座や茨城腎臓疾患地域医療学講座等の寄附講座の設置など、非常に深い関わりを有しております。
　本プロジェクト開始にあたり、ＪＡ茨城県厚生連が設置し、本学出身者が多く勤務している土浦協同病院、JAとりで医療総合センターの病院長との協議を進め、ＪＡ茨城県厚生連代表理事理事長との話し合いの結果、方針についてご賛同いただいたことで、覚書の締結へと至りました。
　今後、本プロジェクトの実現に向けて、データ連携方法や情報連携システムの構築、またそれに伴う共同研究の検討等を進めていく予定です。

※TMDU：国立大学法人東京医科歯科大学