プレスリリース

国立大学法人 東京医科歯科大学と株式会社シンクロアイズ 5領域にわたる多部門共同の視野共有デバイスを用いた共同研究を開始

公開日:2022.3.09

 

 国立大学法人東京医科歯科大学(学長:田中 雄二郎/以下、東京医科歯科大学)と株式会社シンクロアイズ(代表取締役:武井 理/以下、シンクロアイズ)は、2022年 1月12日付けで共同研究に関する契約を締結しました。スマートグラスを用いた研究により、医療・教育現場におけるスマートグラスの可能性を確認して参ります。
本共同研究では、まず医療現場よりニーズを整理したうえで、コメディカルや下級医、医療系学生への教育効果や現場の業務の効率化などについて検討を行います。尚、本件研究は経済産業省が2019年に開設したヘルスケアやライフサイエンスのベンチャー企業等による支援をワンストップで行う相談窓口「Healthcare Innovation Hub (InnoHub)」の支援を受け、実現いたしました。

<背景・目的>  
 現代社会において、人口の減少、若い世代の職業意識の変化、医療ニーズの多様化に加え、医師等の偏在などを背景として医療機関における医療従事者の確保が困難な状況が続いています。その中で、質の高い医療提供体制を構築するためには、高い教育水準を維持し優秀な人材を輩出していくことが重要です。しかし、COVID-19による感染症流行により一部の臨床現場における臨床教育は中止せざるを得ない現状があり、教育の在り方が問われています。シンクロアイズは、これまでに建築・工事現場において、遠隔作業を実現しており、この度、医療系の臨床教育現場における利用可能性・有用性について東京医科歯科大学の耳鼻咽喉科学、肝胆膵外科学分野、整形外科、救命救急センター、統合教育機構の5領域において検討いたします。このように多領域にわたって効果を検討することによって、より幅広い知見が得られることが期待できます。
 今回用いるスマートグラスであるSynchroAZは、ZOOMを基幹エンジンに使用したスマートグラス型の遠隔作業支援システムであり、高い機動性・利便性を有しています。
 

出典: Vuzix資料より
※シンクロアイズは VuzixのM400(写真右)を使用写真はイメージです

<今回の共同研究の概要>
コロナ禍によって学生の臨床実習の機会が減るなどしている背景があります。医療現場の学生や後輩教育にスマートグラス越しでの教育を取り入れることを検討します。これにより、大学教育の根幹である、学生の育成に寄与して参ります。スマートグラスを通じて歯科医療従事者の手技を同じ目線で学ぶことにより効果的な教育が可能となるかの基礎的検証を行います。また、耳鼻咽喉科学、肝胆膵外科学分野、整形外科、救命救急センターにおいても各科特有の課題を洗い出し、スマートグラスを使用した教育の可能性を確認して参ります。
ZOOMレコーディングが可能であるため、レコーディングした動画を学生や後輩医療従事者が繰り返し閲覧することで学びの向上に寄与することが期待されます。

<今後に向けて>
  • 東京医科歯科大学では今回初めてスマートグラスを臨床教育現場で使用します。この取り組みを通じ医学から歯学まで幅広く有する医学的知見や臨床現場を有効に活用しヘルスケア分野においてのイノベーションの実現を目指します。
  • 一方、シンクロアイズも医療系総合大学との初めての臨床教育現場での提携となり、医療現場における可能性・有用性を整理し新たなビジネス機会の創出を進めます。

問い合わせ先

■国立大学法人 東京医科歯科大学
<報道に関すること>
東京医科歯科大学 総務部総務秘書課広報係
〒113-8510 東京都文京区湯島 1-5-45
E-mail:kouhou.adm[@]tmd.ac.jp

■株式会社 シンクロアイズ
<報道に関すること><製品に関すること>
〒508-0001 岐阜県中津川市中津川2975−1
電話: 0573-65-5377
Email: web@5saz.com
問い合わせフォーム:https://5saz.com/contact/

■経済産業省のヘルスケア政策について
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科包括病理学分野 山本 浩平
E-mail : yamamoto.pth2[@]tmd.ac.jp

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