プレスリリース

医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化して 東京医科歯科大学病院になります

公開日:2021.10.01
医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化して
東京医科歯科大学病院になります

~世界最高水準のトータル・ヘルスケアの提供をめざします~

 旧東京医科歯科大学医学部附属病院(東京都文京区、病院長:内田信一)と、旧東京医科歯科大学歯学部附属病院(東京都文京区、病院長:水口俊介)は、2021年10月1日より一体化し、「東京医科歯科大学病院」としてスタートいたしました。

 「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する」という新しい理念のもとに、患者さん中心の良質な全人的医療、高度先進医療の開発と実践、人間性豊かな医療人の育成などの基本方針に則り、人々の信頼に応える社会に開かれた病院でありつづけるため、引き続き精進いたします。

 2020年に発生した新型コロナウイルス感染症パンデミックに対し、全病院体制で闘い続けて1年10か月が過ぎようとしており、当院では可能な限りコロナ対応医療に尽力してまいりました。その間に、止むを得ず通常診療・救急医療の縮小などを実施し、ご迷惑をおかけしましたが、現在は感染者数も減少傾向にあるため、少しずつ通常診療体制を整えております。

 しかしまだ予断を許さない感染状況ですので、東京医科歯科大学病院一体化に関する記念式典は、10月12日10時より時短・小規模で開催し、オンライン配信いたします。ご希望のメディア関係者様には、オンラインでご参加いただけるように準備させていただきます。

 メディア関係者の皆様には、引き続き取材等でご不便をおかけいたしますが、新しい東京医科歯科大学病院と社会をつなぐ情報発信にご協力いただければ幸いです。病院一体化に関する個別取材もオンライン等で受け付けますので、お気軽にお問い合わせください。


◆病院長・首席副病院長ご挨拶

東京医科歯科大学病院 病院長 内田 信一

 東京医科歯科大学病院は2021年10月1日にスタートしました。これまで2つの病院を支えてくださった皆様に深く感謝いたします。「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する」という理念と4つの基本方針は、「安全良質な高度・先進医療を提供しつづける、社会に開かれた病院」という医学部附属病院の理念と、「優れた医療人の育成に努め、患者さん一人ひとりにあった最高水準の歯科医療を提供する」という歯学部附属病院の理念を継承しつつ、さらに高いレベルの「東京医科歯科大学病院」をスタートさせるために定めたものです。医学部附属病院と歯学部附属病院という2つの病院が一体化することにより「頭から足先まで」トータルに全身を診ることで、今まで以上に患者さんの健康に貢献できる医療を提供してまいります。一体化によって医学と歯学の融合が進み、互いに相乗効果を発揮して、より高いレベルの医療を提供できると考えております。
 2つの病院は2020年からは新型コロナウイルス感染症対策にも積極的に貢献しています。困難な局面に対しても「コロナから患者さんと仲間を守る」というスローガンの下で、職員全員が一致団結し、大きな力を発揮することができました。
私の専門は腎臓内科です。近年、腎臓疾患と口腔内の健康状態に関する研究報告が発表されていますので、病院一体化で新しい研究成果を発信することに大きな期待を抱いております。
 2023年度には「機能強化棟」が完成予定で、新時代の救急医療と高度先進医療を提供する拠点、そしてお茶の水・湯島に集う人々のオアシスが誕生することにも胸が高鳴ります。2つの病院を束ねる初代病院長として、これから学ぶべきことが多々ありますので、皆様のご指導やご協力をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

東京医科歯科大学病院 首席副病院長 水口 俊介

 東京医科歯科大学病院として新たな幕が開きました。新しい病院の理念には、「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供」という使命が掲げられています。すでに東京医科歯科大学の歯学分野は日本第1位、世界第5位で、医学分野でも日本第4位の高い評価を獲得(*注)していますので、今まで培ってきた2つの病院の実力を、病院一体化によってさらに大きな力にまとめ上げて、この理念を実現させるために精進してまいります。
 初代の首席副病院長として、私は「歯系診療部門」を統括する役割を担うことになります。内田信一病院長との連絡を緊密に取って、東京医科歯科大学病院らしいトータル・ヘルスケアを一人でも多くの患者さんに提供できるような体制整備を推進します。
 私の専門は高齢者歯科学と全部床義歯補綴学で、簡潔には高齢者の口腔ケアと総入れ歯の制作を行っています。口は栄養の入り口で、特にさまざまな疾患を抱える高齢者のトータル・ヘルスケアには、口だけでなく全身面での健康管理が必須となるため、病院一体化によってさらにきめ細かい診療を提供し、新しい研究成果を世界に発信できると期待しております。
 医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化することによって次々に生まれる新しい成果が、人々の健康に貢献し、「唯一無二の病院」として世界中の人々から注目していただけるように職員が一丸となって奮励努力してまいります。

*注:2021年3月英国の世界大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)による

 

◆2023年度完成予定の機能強化棟ご紹介
 医科棟と歯科棟を結ぶ新しい施設として2023年度に「機能強化棟」が完成する予定です。機能強化棟はその名のとおり、免震構造、自家発電システム、医療情報の管理など、災害時に強く、病院を守る機能を強化しています。それだけでなく、地上7階、地下2階で、交通アクセスもさらに充実する予定で、地域の人々が集うスペースも提供する準備を進めています。

◆関連写真・資料

東京医科歯科大学病院
病院長 内田 信一

首席副病院長 水口 俊介

2023年度に完成予定の機能強化棟

2023年度に完成予定の機能強化棟イメージ図
を含む東京医科歯科大学湯島キャンパス

 

プレス通知資料全文

  • 医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化して東京医科歯科大学病院になります