プレスリリース

「慢性過敏性肺炎における肺の線維化に関わる遺伝子を発見」【瀬戸口靖弘 特任教授、宮﨑泰成 教授】

公開日:2021.08.26
「 慢性過敏性肺炎における肺の線維化に関わる遺伝子を発見 」
― TOLLIPの一塩基多型が呼吸機能の早期悪化に関連 ―

ポイント

  • これまで不明であった慢性過敏性肺炎の悪化に関連する遺伝子変異を同定しました。
  • この発見により、慢性過敏性肺炎の早期治療への道が開かれました。
  • シグナル異常により引き起こされる臓器の線維化の病態解明と新規治療法開発への応用が期待できます。
 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科統合呼吸器病学分野の宮﨑 泰成教授、瀬戸口 靖弘特任教授、片柳 真司大学院生の研究グループは、101例の慢性過敏性肺炎の遺伝子多型解析の結果から、自然免疫系の主要な制御因子であるTOLLIP遺伝子の一塩基多型が早期の呼吸機能の悪化に関連することを明らかにしました。その研究成果は、国際科学誌Chest(チェスト)に、2021年8月19日にオンライン版で発表されました。

プレス通知資料全文

  • 「慢性過敏性肺炎における肺の線維化に関わる遺伝子を発見」
  • 論文情報

    掲載誌: Chest
    論文タイトル:Alternative gene expression by TOLLIP variant is associated with lung function in chronic hypersensitivity pneumonitis
    DOIhttps://doi.org/10.1016/j.chest.2021.08.052