プレスリリース

「東京医科歯科大学×READYFOR」クラウドファンディング ーVoice Retriever の開発で、自分の声を取り戻す体験を!

公開日:2021.09.27
「東京医科歯科大学×READYFOR」クラウドファンディング
-Voice Retriever の開発で、自分の声を取り戻す体験を!

クラウドファンディング背景・目指すこと

国立大学法人東京医科歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野では、何らかの病気や事故などによって、口から食べること(=摂食)と飲み込むこと(=嚥下)がうまくできなくなってしまう摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)に悩む患者さんが、もう一度「口から食べる楽しみ」を感じていただけるように、在宅や施設に訪問をして患者さんを診療しています。

摂食嚥下障害を持つ患者さんの中には、口から食べられないだけではなくて、声が出せない方もおられます。口は話すときのように動かせるのに、声が出せない。それだけでコミュニケーションはかなり困難になってしまう患者さんが、もう一度話すことができないかと口腔内装置、「Voice Retriever」、および外部装置を発明しました。

「Voice Retriever」は、体内で音を鳴らして口を動かす発想からできた物で、マウスピースで上顎の後ろ側にスピーカーを仕込んで、外部の音源をそのスピーカーにつないで、口の中で音が鳴っている間に口を動かし音(声)が出るようになるという仕組みです。

実際に声帯から発話する能力を取り戻せるものではありませんが、自身の声で話す体験に近い発話・会話ができる機能を備えた器具を目指し、摂食嚥下障害の患者さんがもう一度話し、さらにもう一度歌えることを目指しています。この機会の改良が進めば他大学や企業とも協力し、医療のみならず音楽の中での利用も期待できます。
 

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