本年10月に、「スポーツサイエンス機構」を設置し、現役トップアスリート「室伏広治氏」を教授として招へい

本年10月に、「スポーツサイエンス機構」を設置し、現役トップアスリート「室伏広治氏」を教授として招へい

-スポーツ医歯学、スポーツ科学を融合した国内初の拠点大学を目指す-

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スポーツサイエンス機構サイトへ (2014.10.2)

記念撮影に笑顔で応じる吉澤靖之学長(中央左)、室伏広治氏(中央右)、ならびに、登壇者(左から、柳下和慶(スポーツ医歯学センター長)、田中雄二郎(医療・国際協力担当理事、機構長予定者)、木原和徳(医学部附属病院長)、神田和明(副理事、病院事務総括担当))

ポイント

「スポーツサイエンス機構」を設置し、スポーツ医歯学、スポーツ科学を融合した国内初の拠点大学を目指します。
平成26年10月「スポーツサイエンス機構」の設置に向け、現役トップアスリートとしての経験や研究者としての理論をもち、博士(体育学)の学位を有する室伏広治氏を教授(スポーツサイエンスセンター長)として招へいします。(8月1日から設置準備のため特任教授として招へい)
室伏広治氏を招へいするにあたり、民間企業(ミズノ株式会社)との「クロスアポイントメント制度」を導入します。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との大学連携協定に基づきオリンピック教育の推進を図るとともに、オフィシャルホスピタルを目指して、トップアスリートへの診療支援を展開していきます。
障害・外傷予防、診療、アスレティックリハビリテーション、競技復帰とパフォーマンス向上のためのトレーニング、栄養など、アスリートに必要なトータルケアを提供します。
※クロスアポイントメント制度:他機関との混合給与を制度化したもので、双方に身分を有し、双方の業務を行う。双方の勤務割合を協定で定め、勤務割合に応じた給与を各機関が支払う。

設置の背景・目的

 アスリートケアには、障害・外傷の予防および診療から、パフォーマンス向上のためのトレーニングなど、トータルなケアが必要です。しかしながら、診療については医療機関、パフォーマンス向上についてはスポーツ現場で分化して担当されることが多く、アスリートのためのトータルケアやそのための環境整備は十分とは言えない状況です。東京医科歯科大学(TMDU)には、医学部附属病院に「スポーツ医学診療センター」を、歯学部附属病院に「スポーツ歯科外来」を設置し、それぞれ診断・治療を行うとともに、大学院医歯学総合研究科にスポーツや運動が身体に及ぼす影響を研究する「スポーツ医歯学分野」を有しており、実績もあります。

 これらの実績を踏まえ、新たにスポーツ科学・理論をもち、博士(体育学)の学位を有する、世界トップアスリートでもある室伏広治氏を教授として迎え、スポーツ医歯学とスポーツ科学を融合した国内初の大学による拠点を目指して、平成26年10月に「スポーツサイエンス機構」を設置します。

設置の概要

 「スポーツサイエンス機構」は、「スポーツ医歯学診療センター」および「スポーツサイエンスセンター」から構成され、「スポーツ医歯学診療センター」では、スポーツ外傷や障害治療などのアスレティックリハビリテーションを行い、「スポーツサイエンスセンター」では、動作解析研究やトレーニングプログラムの開発などのアスレティックトレーニングを行います。この2つのセンターを設置し、有機的に連携することにより、アスリートに必要なトータルケアを一体的に提供します。

 特に、室伏氏の長期にわたるトップアスリートとしての経験と本学の医療系総合大学としての障害予防・治療・栄養・歯科の強みを合わせて提供することで、メダリストやアスリートとしての競技キャリアの延長を目指します。さらに、得られた成果を医歯学分野において、理論・体系化して、国民の健康増進を目指します。

問い合わせ先

東京医科歯科大学 広報部広報課
 〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45  
 TEL:03-5803-5011 FAX:03-5803-0272
 E-mail:kouhou.adm@tmd.ac.jp

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記者会見の様子

高気圧治療部見学会で記者に説明をする柳下和慶スポーツ医歯学センター長