東京工業大学と「研究マッチングフォーラム」を開催しました

 東京医科歯科大学は、研究者の発想に基づく異分野融合研究を推進するため、東京工業大学と共同で、両大学の研究者を対象とする交流イベント「研究マッチングフォーラム」を2023年5月12日(金)~26日(金)にかけてオンラインで開催しました。本イベントは両大学間の共同研究の促進を目的として企画され、約80テーマのエントリーがあり、期間中に約200名の研究者が参加しました。オンラインコミュニティプラットフォームoVice(オヴィス)を活用した両大学全体でのマッチング企画は両大学を通じて初めての試みでした。

医歯学と理工学を融合することで新たな学問分野やイノベーションを創出

 統合研究機構若手研究者支援センター(YISC)ではこれまで学生や若手・ベテラン研究者が隔てなく異分野の研究者と情報交換し、親睦を深めることを目的として「研究者・学生の交流の会(meetUP)」を2022年5月から開催し、そのうちの2回は東京工業大学との研究交流会として開催されています。
 本イベントは、両大学が来年秋の統合に向けての協議を進める中で、研究者自身からの「医学・歯学あるいは理工学の研究者と共にできることはないか」という交流の機会を求める声を受けて、統合研究機構若手研究者支援センター(YISC)及び東京工業大学URAにより考案されました。
 キャンパスは湯島・駿河台・大岡山・すずかけ台と離れており、特に本学では外来診療を受け持つ研究者が多いという事情から、研究者の多様な働き方に対応し、多く方に活用いただけるよう、マッチングイベントを完全にオンラインで開催することにしました。さらに、研究発表はポスターと動画をオンライン会場で2週間展示する形式で行うことで参加のハードルを下げ、多くの研究者の参加を期待しました。
 募集を開始してみると次々に研究者から手が挙がり、最終的には当初の想定を大きく上回る79件(うち、東京医科歯科大学43件)ものテーマが集まりました。
 オンライン会場には、画像のように参加者による多数のブースが並び、参加者はアバターを使って会場内を移動できます。そこで設置されたポスターや動画のアイコンをクリックすると、発表者の映像や資料を見ることができるため、研究内容の詳細を確認すると同時に参加者自身が進めている研究との協働の可能性について検討することができます。
 期間中には交流会として、実際に相手の大学の研究者と会話する時間を設けました。ブースでは、医療用新素材・デバイス開発、可視化技術、力学解析などが取り上げられ、両大学の研究者はポスターの前に集まってポスターや互いの顔を見ながら活発な議論を繰り広げました。

マッチングフォーラム会場の様子

会場内に設置されたブース

研究者同士が交流している様子①

研究者同士が交流している様子②

研究者同士が交流している様子③

研究者同士が交流している様子④



 「研究マッチングフォーラム」の参加者からは「斬新な交流の機会で面白かった」、「相手の大学から多くの関心を持って貰えて参加して良かった」、「研究内容を知るためのリソースにアクセスした上で交流会には多くの研究者と話し合いができたことは貴重な機会だった」と高い評価を得ることができました。
 今後は両大学の研究者で構成された共同研究のうち、将来の発展が期待できる優れた着想を持ち、テーマが具体的に決まっている研究に対し、審査を経て各大学から研究資金が支援されます(「東京医科歯科大学・東京工業大学マッチングファンド」)。
 今後も大学の統合を視野に、両大学の異分野融合研究をさらに加速していくイベントを行う予定です。

関連リンク

日本経済新聞 池上彰の大岡山通信
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71400960Y3A520C2TCL000/

東京医科歯科大学・東京工業大学 研究マッチングフォーラム(学内限定)
https://www1.tmd.ac.jp/kenkyuu/matcing-forum/

東京医科歯科大学・東京工業大学マッチングファンド(学内限定)
https://www1.tmd.ac.jp/kenkyuu/tokyotechfund/

梅とつばめの研究マッチング・プラットフォーム(学内限定)
https://www1.tmd.ac.jp/kenkyuu/matcing/

東京医科歯科大学 若手研究者支援センター
https://www.tmd.ac.jp/cmn/yisc/

 

問合せ先

統合研究機構 若手研究者支援センター
E-mail: yisc_info@ml.tmd.ac.jp