2022年度重点研究領域 領域全体班会議を開催(2022年11月16日)

 本学は指定国立大学法人構想に基づき今年度から新たに重点研究領域を開始しました。2022年11月16日(水)、M&Dタワー2階共用講義室1にて初となる領域全体班会議をオンラインにてハイフレックス(Hybrid-Flexible)型で開催し、100名を超える方々が参加されました。
 重点研究領域は、本学の指定国立大学法人構想に基づき、従来からある3つのライフコース研究コンソーシアムを3つの重点研究領域に発展的に移行したものであり、創生医学コンソーシアムは『創生医学』重点研究領域として継続し、未来医療開発コンソーシアムと難病克服コンソーシアムは統合して『希少疾患・難病』重点研究領域に移行し、新しく『口腔科学』重点研究領域を設置しました。これらの重点研究領域は、科研費の学術変革領域研究を参考に、計画班(重点研究領域では「指定研究者」と呼びます)と公募班(「公募研究者」と呼びます)を構成しています。各領域では、年複数回の重点研究領域会議を開催し、領域内研究者間のディスカッションによる新たなアイデアの創出をはかり、外部の競争的研究費を獲得して重点研究領域をさらに発展させることを目標としています。

開催の挨拶をされる古川 哲史 理事

閉会の挨拶をされる宮原 裕二 若手研究者支援センター長

会場の様子(1)

会場の様子(2)

司会進行をされる大島 茂 若手研究者支援センター副センター長

ディスカッションに参加される武部 貴則 創成医学領域副領域長

 
 今回、開催された領域全体班会議では、先ず、古川理事から、大きな研究・発見・発明をするために必要なセレンディピティ(偶然の産物)が生まれやすい場の提供(デザインセレンディピティ)として、本会を企画したことの説明があり、関係ないと思っていた異分野の研究をどのようにして自らの研究に結びつけるか、といったマインドを持って本会に臨んで欲しい旨の開会挨拶がありました。
 その後、「口腔科学」「創成医学」「稀少疾患・難病」の3領域から計12名の領域研究者から研究発表があり、真剣に異分野の研究を聴講する中にも、時々ユーモアを交えたベテラン研究者の講演では聴講者の頬が緩むときがあるなど、オンラインではなかなか体感が難しい聴講者のリアクションを感じながら研究発表が行われ、あっという間に合計3時間以上に及ぶ研究発表を終えました。
 最後に、宮原若手研究者支援センター長から、本会を通じて、各領域の進展及び若手研究者の参加による研究の広がりを実感できたことや、今後とも、領域内外のコラボレーションはもちろんのこと、3つ領域を横串役として密な連携が期待されているM&Dデータ科学センターとのコラボレーションを期待している旨の閉会挨拶をもって、会を終了しました。
 今後、重点研究領域では本学全体の異分野融合研究および若手の自由な発想による共創により、医科歯科大発のイノベーションの創出を目指していきます。

〈重点研究領域HP〉
https://www.tmd.ac.jp/cmn/pra/

発表する東 みゆき 口腔科学領域長(大学院医歯学総合研究科 分子免疫学分野)

発表する片桐 さやか 准教授(大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野)

発表する戸原 玄 教授(大学院医歯学総合研究科 摂食嚥下リハビリテーション学分野)

発表する上阪 直史 口腔科学領域副領域長(大学院医歯学総合研究科 認知神経生物学分野)

発表する細道 純 講師(大学院医歯学総合研究科 咬合機能矯正学分野)

創成医学領域の概要を説明される仁科博史 領域長

発表する淺原 弘嗣 教授(大学院医歯学総合研究科 システム発生・再生医学分野)

稀少疾患・難病領域の概要を説明される東條有伸領域長

発表する清水 重臣 教授(難治疾患研究所 病態細胞生物学分野)

発表する塩飽 裕紀 准教授(大学院医歯学総合研究科 精神行動医科学分野)

発表する清水 秀幸 教授(M&Dデータ科学センター AIシステム医科学分野)

稀少疾患・難病領域の発表のまとめを述べられる森尾 友宏 副領域長