藤吉好則特別栄誉教授が日本学士院会員に選出されました

藤吉好則特別栄誉教授が日本学士院会員に選出されました

 本学高等研究院の藤吉好則(ふじよし よしのり)特別栄誉教授が、12月12日(木)に行われた日本学士院の総会において新会員に選出され、このことを高等研究院長である渡辺理事、同副院長である木村特命副学長とともに吉澤学長に報告しました。

 日本学士院は、学術上の功績が顕著な科学者を優遇するための機関として文部科学省に設置されており、学術の発展に寄与するため必要な事業を行うことを目的としています。

日本学士院会員の選定について「主要な学術上の業績」より抜粋
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 藤吉好則氏は、生物試料を観察する場合の最大の問題である電子線損傷を低減できるクライオ電子顕微鏡の開発を通して、水チャネルやイオンチャネル、ギャップ結合チャネル、タイト結合などの高い分解能での立体構造解析に成功し、これらの生理機能を構造から理解する研究を先駆的に進めました。例えば、水チャネルの構造を水分子が分離して観察できる高い分解能で解析することにより、水を選択的に速く透過する分子機構を解明しました。また、アセチルコリン受容体やギャップ結合チャネルのゲーティングモデルを提案し、タイト結合の構造モデルも提案しています。このような構造生理学的研究により、医学や薬学、生命科学の発展に貢献しています。
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前列右:吉澤学長、前列左:藤吉特別栄誉教授
後列右:渡辺研究担当理事、後列左:木村特命副学長