スポーツ医歯学分野の田邊元非常勤講師らが「2018(H30)年度日本スポーツ歯科医学会学会賞」(学会賞、研究奨励賞、論文奨励賞)を受賞しました
本学、スポーツ医歯学分野の田邊元非常勤講師らが「2018(H30)年度日本スポーツ歯科医学会学会賞」(学会賞、研究奨励賞、論文奨励賞)を受賞し、2019年度の第28回学術大会時(6月21-22日)に表彰されました。
学会賞(日本メディカルテクノロジー賞)
金城 里於 ほか
「マウスガード型ウェアラブルセンサ開発に向けたフォースセンサの挙動評価」
運動中頭頸部に衝撃を受けた時にマウスガードを噛むことで、頭部加速度の抑制を示唆する報告はあるが、未だ十分に解明されていない。そのため、マウスガードの脳震盪軽減への有効性を明らかにするためマウスガード型ウェアラブルセンサの開発に取り組んでいる。今回フォースセンサをマウスガード材に埋め込んだデバイスを試作し、マウスガード材の厚みを変化させた時のセンサ出力の挙動への影響を調べた。
デバイスのマウスガード材の厚みの変化に対して、補正を行うことで300Nまで計測可能であり、マウスガード型ウェアラブルセンサが有用である可能性を報告した。
「マウスガード型ウェアラブルセンサ開発に向けたフォースセンサの挙動評価」
運動中頭頸部に衝撃を受けた時にマウスガードを噛むことで、頭部加速度の抑制を示唆する報告はあるが、未だ十分に解明されていない。そのため、マウスガードの脳震盪軽減への有効性を明らかにするためマウスガード型ウェアラブルセンサの開発に取り組んでいる。今回フォースセンサをマウスガード材に埋め込んだデバイスを試作し、マウスガード材の厚みを変化させた時のセンサ出力の挙動への影響を調べた。
デバイスのマウスガード材の厚みの変化に対して、補正を行うことで300Nまで計測可能であり、マウスガード型ウェアラブルセンサが有用である可能性を報告した。
研究奨励賞(大榮歯科産業賞)
田邊 元 ほか
「ラミネートタイプマウスガードの成形時適正温度帯の実験的検討」
マウスガードにシングルタイプとラミネートタイプに大別されるが、ラミネートタイプにおける成形時の温度管理については不明であった。そこで市販マウスガード材料における成形時温度を変化させた時の衝撃吸収能、仕上がり厚、積層時接着力の関係を調べ、最適温度帯を検討した。結果、ラミネートタイプでは120℃付近に適正温度帯があることを報告した。
「ラミネートタイプマウスガードの成形時適正温度帯の実験的検討」
マウスガードにシングルタイプとラミネートタイプに大別されるが、ラミネートタイプにおける成形時の温度管理については不明であった。そこで市販マウスガード材料における成形時温度を変化させた時の衝撃吸収能、仕上がり厚、積層時接着力の関係を調べ、最適温度帯を検討した。結果、ラミネートタイプでは120℃付近に適正温度帯があることを報告した。
論文奨励賞(リンカイ賞)
池川(田辺) 麻衣 ほか
「Interactive effect of rehydration with diluted sports drink and water gargling on change of salivary flow, pH, and buffering capacity during ergometer exercise in young adult volunteers.
若年者におけるエルゴメータ運動中の唾液分泌量,pHおよび緩衝能の変化に対する希釈スポーツドリンクによる水分補給と含嗽効果の交互作用」
運動中のスポーツドリンクでの水分補給は、効率的な水分補給が可能となる一方、低いpHと含有する糖分の影響から口腔内環境への悪影響が懸念されてきた。
スポーツドリンク補給しながらの運動後における,お口の中の状況(唾液分泌量・pH・緩衝能(むし歯になりにくくする能力)について、1)含嗽(うがい)を行う効果、2)スポーツドリンクの希釈(薄める)と含嗽(うがい)の交互作用について検討した。運動中に希釈したスポーツドリンクを摂取したり,運動後に含嗽を行うことにより、唾液pHおよび緩衝能の低下を抑えることができ、お口の中の環境維持に有効であることが示された。
「Interactive effect of rehydration with diluted sports drink and water gargling on change of salivary flow, pH, and buffering capacity during ergometer exercise in young adult volunteers.
若年者におけるエルゴメータ運動中の唾液分泌量,pHおよび緩衝能の変化に対する希釈スポーツドリンクによる水分補給と含嗽効果の交互作用」
運動中のスポーツドリンクでの水分補給は、効率的な水分補給が可能となる一方、低いpHと含有する糖分の影響から口腔内環境への悪影響が懸念されてきた。
スポーツドリンク補給しながらの運動後における,お口の中の状況(唾液分泌量・pH・緩衝能(むし歯になりにくくする能力)について、1)含嗽(うがい)を行う効果、2)スポーツドリンクの希釈(薄める)と含嗽(うがい)の交互作用について検討した。運動中に希釈したスポーツドリンクを摂取したり,運動後に含嗽を行うことにより、唾液pHおよび緩衝能の低下を抑えることができ、お口の中の環境維持に有効であることが示された。
会場での記念撮影

左より田邊元 非常勤講師、金城里於 大学院生、池川(田辺)麻衣
関連情報
日本スポーツ歯科医学会(表彰制度)
http://kokuhoken.net/jasd/award/
http://kokuhoken.net/jasd/award/