研究テーマ

研究テーマ

ミルド全部床義歯

全部床義歯治療において、少ない通院回数、治療の質の均一化、義歯の物性向上を目指すため、患者ごとに人工歯が排列されたカスタマイズドディスクを製作し、最初から義歯床と人工歯が一体化された状態でデンチャーをミリングするという方法『TMDUカスタムディスク法(特許出願中)』を考案した。
光学印象から義歯のデザイン・製作すべてをコンピュータ上で行うが、デンチャーデザインにAIアシストを導入することで、さらなるデジタル化を目指している。
ミリング用ディスクの開発やミリングマシンの適正条件の検証などについて、ミリングマシンメーカーや切削工具メーカーとの共同研究も行っている。

デジタル部分床義歯

全部床義歯の製作で考案したTMDUカスタムディスク法を応用し、患者ごとに排列した既製人工歯と、SLM法により三次元造形したメタルフレームを埋め込んだ『部分床義歯用カスタムプレート』を製作する方法を考案した。これにより,人工歯部分とメタルフレーム、義歯床部分を一塊でミリングすることができる。カスタムプレートの適切なデザインの検討や、様々な欠損形態に対応した部分床義歯の製作について検討や評価を進めている。

インプラントオーバーデンチャー

下顎無歯顎患者に対するインプラントオーバーデンチャー(IOD)について2008年から臨床研究を始め、現在、患者は100症例を超え、長い症例は10年以上の経過を追っている。
これまでに、ボールアタッチメントや磁性アタッチメント、ミニインプラントを利用したIODに関する研究や、インプラント埋入位置の検討や義歯の動きなどに関する研究を行ってきた。
上顎についても下顎同様に臨床研究を行い、エビデンスを構築していく。

医療機器プログラム

2014年の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の施行 により、疾患の診断・治療を目的としたソフトウェアが単体で流通することが可能となり、「医療機器プログラム」として規制されることとなった。
これにより,医療における様々な分野で医療機器プログラムの開発が進められている。
本分野では、不正咬合の患者に対する口腔筋機能療法や、歯周病治療を支援するアプリケーション(医療機器プログラム)を開発しており、対面診察との相乗効果をはじめとした臨床上の効果を検証している。

研究業績一覧