ハーバード派遣学生報告会を開催
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ハーバードメディカルスクール(HMS)は米国ボストンにある世界最高水準の医学専門の大学院です。
9月4日、東京医科歯科大学3号館講義室にて、HMSに派遣された10名の学生による報告が開催され、教職員のほか、将来ハーバードなどへの留学を希望する学生たちが多数出席しました。
ハーバードメディカルスクール(HMS)は米国ボストンにある世界最高水準の医学専門の大学院です。
9月4日、東京医科歯科大学3号館講義室にて、HMSに派遣された10名の学生による報告が開催され、教職員のほか、将来ハーバードなどへの留学を希望する学生たちが多数出席しました。
HMSへの学生派遣事業について
HMSには、Harvard Medical School Exchange Clerkship Programという学外の学生に門戸を開いている臨床実習プログラムがあります。このプログラムには米国内外から毎年約2,000名の応募者があり、参加学生は4週間1単位の臨床実習を最大3ヶ月HMS関連病院で行うことができます。既に必修診療科での実習を終えた医学部最高学年の学生にプログラムへの応募資格がありますが、英語を母語としない学生には電話英語面接が課されます。本学の学内選考と前述のHMSの電話英語面接を通過した10名の学生たちがHMSに派遣されました。
HMSでの実習について
10名の学生は、本学の教員また海外から招聘した3人の医師を含む経験豊かな医師から英語での議論やコンサルテーションの方法、診療実技や輸液・感染症への対処法などについて半年間に及ぶ実践的な訓練を受け、2013年4月にHMSに派遣されました。
学生はHMSの学生とともにHMSの教育病院で、それぞれ2つの診療科で1ヶ月ずつ、計2ヶ月の臨床実習に参加しました。今回TMDUの学生が派遣されたのは以下の6機関です。派遣先の病院で実習学生は指導医と先輩医師たちで構成される4人程度の少人数のチームに配属されます。
学生はHMSの学生とともにHMSの教育病院で、それぞれ2つの診療科で1ヶ月ずつ、計2ヶ月の臨床実習に参加しました。今回TMDUの学生が派遣されたのは以下の6機関です。派遣先の病院で実習学生は指導医と先輩医師たちで構成される4人程度の少人数のチームに配属されます。
病院・研究所 | 診療科 |
---|---|
ボストン小児病院 | 小児循環器科 小児感染症科 小児腎臓内科 |
ブリガム・アンド・ウィメンズクリニック | 腎臓内科 循環器科 皮膚科 救急科 呼吸器内科 |
マサチューセッツ総合病院 | 麻酔科 脳神経外科 救急科 神経内科 総合外科 腎臓内科 血管内治療科 放射線科 |
ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター | 放射線科 腎臓内科 |
ダナ・ファーバー癌研究所 | 放射線科 |
シュライナー小児病院 | 救急科 |
ハーバード派遣学生報告会
本学の企画・国際交流担当の大野喜久郎理事、湯浅保仁医学部長、そしてグローバルキャリア支援室の高田和生室長からの挨拶に続いて、派遣学生からの報告がありました。報告で特に強調されていたのは、米国におけるチーム内での医師たちの関係性についてです。米国では分業制が確立されていて、医師がやらなければならない仕事というのは限定されています。しかし、そうした中でも下級医への教育は医師の大事な仕事の一部とみなされており、指導医になる前の医師たちも進んで後輩医師の指導にあたる仕組みづくりができています。
実習学生にも院内コンサルタントなどの重要な役割が割り当てられ、治療方針について積極的に自分の意見を述べることが許されています。派遣学生たちはインターネットや医学書を用いて症例研究に励むHMSの学生たちの熱心さに感銘を受けていました。
加えて、ボストン滞在中の4月15日にボストン・マラソン爆発事件が発生しました。幸い派遣学生は無事でしたが、実習先の病院に被害者が入院するなど、事件の影響を目近で体験することとなりました。
HMSへの学生派遣事業は来年度以降も継続される予定です。
加えて、ボストン滞在中の4月15日にボストン・マラソン爆発事件が発生しました。幸い派遣学生は無事でしたが、実習先の病院に被害者が入院するなど、事件の影響を目近で体験することとなりました。
HMSへの学生派遣事業は来年度以降も継続される予定です。