グローバル教育第3回 多様な価値観を持つ人たちのなかで自分の意見を表明する

グローバル教育第3回 多様な価値観を持つ人たちのなかで自分の意見を表明する

早稲田大学×TMDU 第2回ディスカッション・カフェ

 広報部のグローバル特集第3弾では早稲田大学の国際コミュニティセンター(ICC)と本学のヘルスサイエンスリーダーシッププログラム(HSLP)の学生たちが企画・運営した2014年6月28日開催の第2回ディスカッション・カフェを紹介します。
 本学は2013年7月にグローバル人材育成における連携を主たる目的としてのために、早稲田大学と包括協定を結んでいます。早稲田大学は留学生の受入数・派遣数ともに日本で第1位の実績を持ち、留学生受入1万名・全学生の海外留学派遣という高い目標を掲げています。今回早稲田大学からは国際教養学部・社会学部・法学部・政治経済学部所属の計11名が参加しました。
 両校間のディスカッション・カフェでは、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが健康・医療に関する国際的問題について特定のテーマに基づいて英語で議論を行います。今年1月に早稲田大学で開催された第1回は「グローバリゼーションと医療・医学」がテーマでしたが、第2回となる今回は本学に会場を移し「日本の低出生率」について話し合いました。早稲田大学からの参加者のなかには将来グローバルなマーケットでの活躍を夢みる学生や高校まで米国で暮らしてきたため日本語より英語のほうが得意という学生もおり、社会・文化・経済などさまざまな視点からの意見によって議論は大変充実したものとなりました。本学の留学生からも「日本の学生は少しシャイであるという印象はあるが、それは民族性の違いだと思う。日本の学生と自分自身の意見で討論しあう機会は良いと思う」「日本人学生と交流の機会がもてたこと、社会・文化的な問題の背景について包括的な話し合いができて楽しかった」という感想を聞くことができました。
 このグローバル教育特集の第1回でも述べたように「グローバルな」人材とは単に英語が話せる人材のことではありません。さまざまな背景、価値観、性格をもつ人たちの考えを理解しながら、自分の意思・考えをはっきりと伝えることが必要です。今回のディスカッション・カフェは双方の大学の学生にとって、その必要性を再認識し、新たな目標設定のための貴重な良い機会経験になったに違いありません。

「フルーツ・バスケット」でアイス・ブレイク

本学HSLPの学生が議論の進行・調整を務めた

【取材・文:広報部広報課】
グローバルキャリア支援室URL
 http://www.hslp.jp/


これまで3回にわたって本学のグローバル教育におけるさまざまな取り組みを特集してまいりましたがいかがでしたか。今回のグローバル教育特集はテレビ・新聞等のマスメディアでは伝えきれない本学の特色ある取り組みに焦点を合わせたものです。今後も広報部の視点から本学の教育・研究・医療に関する取り組みを紹介してまいりたいと思いますので、どうぞご期待ください。


  グローバル教育第1回 グローバルな舞台で活躍する医療人を目指して

  グローバル教育第2回 自分のキャリアプランを見い出し実現するために