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2015年

( 1 ) 分野概要
当分野は脳の高次脳機能をヒト、霊長類、齧歯類を用いて調べている。その手技は機能的MRI、心理実験、電気
生理学的細胞記録法などを用い、局所的な細胞反応がどのようにして知覚現象と関連するか、また広範な脳領域
がどのように連携しあって判断、意思決定、言葉を含む音情報の認知等の高次機能を担っているかを解明しよう
としている。
( 2 ) 研究活動
1. 運動、行動制御に関わる脳機能の解明
運動、行動の発現とその調節にかかわる脳内メカニズムについて、動物とヒトを対象として研究する。
2.知覚、認知に関わる脳機能の解明
視覚と触覚による対象の知覚と認知にかかわる脳内メカニズムについて、動物とヒトを対象として研究する。
3.大脳皮質聴覚野における自然音の処理機構
様々な自然音弁別に際し一次聴覚野と聴覚連合野がどのように情報処理に関わっているのかを動物を用いて研究
する。
( 3 ) 教育活動
1.「神経系の機能I(神経生理学総論、運動機能)」ユニットの講義
感覚、知覚、運動にかかわる末梢、中枢神経系の機能についての講義を行う。活動電位の発生· 伝導の機序、シナ
プスの伝達機序、骨格筋収縮メカニズム、筋伸展受容器および脊髄· 脳幹· 小脳· 大脳基底核· 皮質運動野の機能
について学習する。
2.「神経系の機能II(知覚、情動、本能、睡眠、高次機能)」ユニットの講義
感覚、知覚、運動にかかわる末梢、中枢神経系の機能についての講義を行う。感覚系の機能、情動· 本能· 睡眠の
顎顔面頸部機能再建学講座
神経機構、高次脳機能について学習する。
3.「生命維持のための生体機能」ユニットの講義
人体生命維持システムの機能を習得する。自律神経の構造と機能、循環、呼吸、消化· 吸収、体液· 体温調節· 代
謝、排泄· 体液調節、内分泌と生殖の機能について学習する。
4.「口腔生理」ユニットの講義
人体における末梢神経系と感覚器の構成と役割についての講義を行う。口腔領域の体性感覚機能、正常な咀嚼と
嚥下の神経制御機構、唾液の分泌機構、口腔領域の痛みについて学習する。
5.「生理機能実習」ユニット
人体が正常に機能する「しくみ」について実験を通して実体験し、得られたデータを正確な解釈のもとに組み立
てて現象を論理的に考察する。
( 4 ) 教育方針
脳は機能的にまた形態学的に著しく複雑な器官である。よって教科書的な知識の習得から始め、最新の研究知見
を論文で読み、理解し、それを実際の研究にどのように応用するかをまず学んでいく。そのために医学的な知識
のみならず数理的な素養や心理的な観点の習得も同時に行なっていく。
 また実験に直接参加し、どのようにデータを獲得、整理、解析して科学的な知見を抽出していくかを担当教員と
ともに学ぶ。そのようなものを習得後各人が研究テーマを選定し、興味のあるテーマに挑んでいくことができる。
( 5 ) 研究業績
[原著]
1. 鎌田晶子,吉野大輔,臼井信男. 商品写真に対する印象評価と選択行動: SD 法と一対比較を用いた検討人
間科学研究. 2015.03; (36); 133-143
2. Yuki Ohara, Naomi Yoshida, Yoko Kono, Hirohiko Hirano, Hideyo Yoshida, Shiro Mataki, Kumiko Sugimoto.
Effectiveness of an oral health educational program on community-dwelling older people with
xerostomia. Geriatr Gerontol Int. 2015.04; 15(4); 481-489
3. Sawada A, Usui N, Shimazaki K, Taira M, Ono T. The effects of cognitive behavioral therapy on experimental
orthodontic pain. Orthod Waves. 2015.05; 74(1); 10-14
4. Mizutani S, Usui N, Yokota T, Mizusawa H, Taira M, Katsuyama N.. Depth perception from moving cast
shadow in macaque monkey. Behavioural Brain Research. 2015.07; 288; 63-70
5. Hisayuki Ojima and Junsei Horikawa. Recognition of modified conditioning sounds by competitively
trained guinea pigs Frontiers in Behavioral Neuroscience. 2015.12;
[書籍等出版物]
1. 岸 清、石塚 寛 編集;小島(分担). 解剖学 改訂第2版9刷. 医歯薬出版株式会社, 2015.01 (ISBN :
978-4-263-24155-4)
2. 橋本信夫(監修)三國信啓,深谷親(編);臼井信男(分担). 脳神経外科診療プラクティス6  脳神経外科
医が知っておくべきニューロサイエンスの知識. 文光堂, 2015.10 (ISBN : 978-4-8306-2406-3)
3. 服部環(監修)安齊順子,荷方邦夫(編);臼井信男(分担). 「使える」教育心理学 第3版. 北樹出版,
2015.10 (ISBN : 978-4-7793-0467-5 )
顎顔面頸部機能再建学講座
[講演· 口頭発表等]
1. Ojima H. Mechanisms of cortical suppression evoked by the reversed form of a damping natural sound..
38th ARO Annual Midwinter Meeting 2015.02.21 Baltimore, USA
2. Ojima H, Ishida T, Taira M, Horikawa J. Contrast in processing of sounds played forward and reversely
and learning effects on this contrast.. NIH Science Events 2015.02.25 Bethesda, MD, USA
3. 藤原寿理, 臼井信男, 永福智志, 飯島敏夫, 泰羅雅登, 筒井健一郎, Philippe N Tobler. 腹外側前頭前野の活動
は、多数の選択肢から選ぶことで生じる商品価値の増加を反映する. 第38 回日本神経科学大会2015.07.29
4. 勝山成美、臼井信男、岡部紗也、鍛治谷里咲、泰羅雅登. 下側頭溝後部は、キャストシャドウによる奥行き
方向の動きの知覚に関与する. 視覚科学フォーラム 第19 回研究会2015.08.20
5. J. FUJIWARA, N. USUI, S. EIFUKU, T. IIJIMA, M. TAIRA, K.-I. TSUTSUI, P. N. TOBLER. Ventrolateral
prefrontal activity reflects increases in object value induced by larger choice sets.. 45th annual
meeting of the Society for Neuroscience 2015.10.17
6. A. IKEDA, J. MIYAMOTO, N. USUI, M. TAIRA and K. MORIYAMA. Effect of mastication on satiety
using an attentional bias task.. 第63 回国際歯科研究学会 日本部会総会· 学術大会2015.10.30