第8回 若手インスパイアシンポジウム(2016.02.20)

第8回 若手インスパイアシンポジウム(2016.02.20)

第8回目となるCBIR+ONSA共催若手インスパイアシンポジウムが本年度も開催されました。開催にあたり、研究・産学連携機構長の森田育男副学長と、脳統合機能研究センター(CBIR)の前センター長で、国立精神・神経医療研究センター理事長の水澤英洋先生からご挨拶をいただき、今後も学内の力を結集して基礎研究から脳神経疾患解決へつなげる研究を推進し、日本の神経研究の一翼を担い続けて欲しいというメッセージをいただきました。午前中は、新しく設立された認知症研究部門の横田隆徳教授と朝田隆教授から研究紹介をしていただき、認知症研究部門との連携研究を推進している長寿・健康人生推進センターの石川欽也教授から研究紹介をしていただきました。午後は、CBIR各分野の若手研究者による研究発表がなされ、本年度も大変盛り上がりました。本年度も若手研究者の発表には優秀賞を設け、以下の先生方が受賞されました。


口頭発表部門

石井智浩(細胞生物学分野)

このたびは優秀賞をいただき大変光栄に存じます。私はCBIRシンポジウムには2010年から参加しております。このような機会を通して他の研究室との親密な交流ができるようになったことが私の研究にプラスに働いています。今回のシンポジウムでは、カルシウムシグナルを光で操作する光遺伝学ツール(Ca2+光スイッチ)の開発について発表しました。Ca2+光スイッチの開発が成功した一つの大きな要因は、ショウジョウバエのカルシウムチャネルを使用したことでした。ヒトだけではなく他の生物種由来のCa2+光スイッチを作製しようと考えたときに、すぐにCBIR内の知り合いの先生にショウジョウバエの系について相談することができたのはとても幸運だったと実感しています。今後も交流を大事にしてさらに研究を発展させていきたいと思います。

杉山香織(分子神経科学分野)

この度は優秀賞に選出いただき大変光栄に思います。昨年もグルタミン酸興奮毒性モデルマウスの表現型解析についての発表でポスター賞をいただきましたが、今年はグルタミン酸興奮毒性による細胞死の機構によりフォーカスした1年間の研究の進捗を報告することができました。今回、賞をいただけたことで1年間の自分の成果に自信を持つことができましたので、今後もこれを励みとして精一杯精進してCBIRの発展に貢献したいと思います。シンポジウムでは他の研究室の方々とのディスカッションすることで、また新たな課題を見つけることができました。最後に、この場をお借りしてご指導、ご支援くださいましたCBIRの諸先生方に厚く御礼申し上げます。

石津暢隆(CBIR渡瀬G・脳神経病態学)

この度は本シンポジウムにおきまして発表の機会のみならず、同時に優秀賞をいただきましたこと、誠に光栄に存じます。脳神経病態学 横田隆徳先生、CBIR渡瀬啓先生、分子神経科学分野 相澤秀紀先生をはじめ、関係する諸先生方のご指導の賜物であり、この場をお借り致しまして心より感謝申し上げます。本シンポジウムでは毎回、神経研究の最新の知見を得ることができることから、大変勉強になり、かつ自分の無知を恥じる場になっています。遺伝性パーキンソン病の基礎研究につきましても何もわからないゼロからのスタートでしたが皆様のご指導をいただきながら研究の成果を寄与できるよう努力する所存です。今後ともご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

道下文善(病態代謝解析学分野)

第8回CBIR+ONSA共催若手インスパイアシンポジウムで、優秀賞を頂き、光栄に存じます。私は、修士課程をもって大学を離れますが、本シンポジウムで発表する機会を頂き、さらに、このような名誉ある賞を授与された経験は、社会人としての今後の活動にも、大きな励みになります。誠に有難うございました。脳統合機能研究センターの益々のご発展をお祈り申し上げます。


ポスター発表部門

楠瀬未菜(分子神経科学分野)

この度はこのような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。シンポジウムでは、基礎、臨床を問わず様々な分野の方々の研究成果についての発表を聞くことができるだけではなく、自身の研究について多くの方とディスカッションをすることができる大変貴重な機会でした。このような中で賞をいただくことができたのは、田中光一教授をはじめとする分子神経科学分野の方々のご指導の賜物と感謝申し上げます。今回の受賞を励みに今後もさらに精進してまいります。

石田友香(眼科学分野)

この度は優秀ポスター賞をいただき、誠にありがとうございました。眼科のような臨床マイナー系が、神経系基礎研究教室の集まる会に参加して大丈夫かなと不安があったので、賞までいただき驚いています。大学院で毎日指導教官に指導していただきながら一歩一歩研究をしてきましたが、それが評価され、日々の努力が報われた気がして、とても嬉しかったです。シンポジウムを企画してくださった先生方、日ごろご指導いただいている先生方に深く感謝申し上げます。これからも、こつこつ頑張りたいと思います。