ピアサポート通信第18号 - 国家試験対策について(医学科)Vol.3
こんにちは、学生支援室ピアサポーターです。
今回は、2022年度の医師国家試験に合格された元ピアサポーターの先輩から、国家試験対策についてまとめていただく企画の第3弾となります。学生のみなさんはぜひ参考にしてみてください!
目次
1.国試対策で使用した教材
2.私の勉強法
3.みなさんへのアドバイス
★117回国試について★
今後国試はCBT化するとのことで参考にならないかもしれませんが、、、お役に立てれば幸いです(*’ω’*) 皆さん頑張ってください!!
❀国試対策で使用した教材❀
QA 内科、外科、小児、産婦、マイナー、麻酔、救急
QB オンライン、紙(五年分)
→直前期は一日10時間以上勉強するときもあるかと思います。すべてオンライン上の勉強だと、自分の集中力の限界の前に眼の限界が来てしまうので紙媒体も持っておくことがおすすめです。
Medu4 特講、テストゼミ
【直前】
Medu4 究極マップ
QA 冬期講習、直前アシスト、必修禁忌予想
❀受けた模試❀
メディックメディア模試 1,2,3回
メック模試 夏、冬
TECOM模試 3回目
→本番含めほぼすべての模試が同じような得点率と偏差値でした。模試は実力を表すのかも。
❀勉強法❀
●5年生~
ローテートしている科のQA動画視聴、QB問題解く
わからない問題は先生に質問していました。6年生はローテート出来る科が少ないので、5年生のうちに疑問点をつぶしておいてよかったです。
●6年GWまで
私はGWまでに1周問題集を解き終わるという目標を立てました。この目標達成のため、6年の春休み、4月は必修、公衆衛生、5年でローテーションしていない科の勉強をしていました。
●GW後~
忙しい科の実習が続く&病院見学で地方へ行く機会が多い という理由で、QBはあまり進められていませんでした。ローテーションしている科の予習復習は最低限していました。
●7,8月
マッチング過去問と直近3年分の過去問、QB1周目で間違えたところの解き直しをしました。
●9,10月
卒業試験:
対策は試験1か月前から始めました。(直前で皆焦るので早めがおすすめです!難しいというよりは、とにかく量が多いです)
卒業試験過去問を2,3周と国試ベースに卒試が出題される科(眼科など)はQBをもう1周しました。内科も国試レベルの出題が多かったので、QBをもう1周しました。
国試レベル以上の出題のある科(頭頚部外科、皮膚科など)は3年生のレジュメやシケプリを見返して勉強しました。
OSCE対策:
卒試から3日くらいしか空いていないので、ハードでした。きっと誰も落ちないだろう、、と思いましたがそんなことはなかったので、計画的に勉強するのが良いと思います。
卒業試験は5ブロックあり、4ブロック目の試験が終了した時点でOSCEの勉強を始めました。最後の試験は小児科・産婦人科だったので、この2科目の勉強の合間に行いました。
大学から送られた手技や医療面接の動画を見たり、主訴から鑑別、検査をあげる練習をしたりしていました。OSCEの公式の冊子に挙げるべき鑑別の一覧表が載っていて、これをコピーして常に持ち歩いていました。
卒試が終わると毎日学校に行って手技や面接の練習をしました。
●11月
卒試が終わり、QBをもう一度解く気にもなれず、Medu4のテストゼミが割引されていたので買って解いてみました。かなり難易度が高く、気を引き締めるきっかけになったのでよかったです。QAで苦手な範囲をもう一度見直し、深く理解することを心掛けました。Medu4の特講もテストゼミと一緒に買ったので、視聴しました。特講は試験のテクニック的なことも学べるので面白かったです。
●12月
直近5年分を2日に分けて解く→復習 をルーティーンとしていました。QAの冬期講習も受講しましたがわかりやすかったです。3回復習しました。
●1月
メディックメディアの直前講習をとったので、視聴し3回ほど復習しました。冬期講習と被る内容も多かったですが、特に必修講座は本番で的中していた気がするのでおすすめです。
究極マップは最後まで使い方がわからず、、(試験会場ではほぼ全員が持参していたので良い教材であると思うのですが、私には合いませんでした)
過去問直近3年分を見直しました。また、今まで間違えた問題&近年のトピックをiPadにまとめていたので、それを見返していました。
●2月
家から会場(帝京平成大学 中野キャンパス)まで1時間以上かかるので、事前に予約したホテルに3日泊まりました。
会場は寒いということもなく、快適でした。学外の方ですが、ブロックが終わるたびに「この問題は~だよね!!」と答えを確認しあう人が近くにいらして不安になりました。iPhoneで好きな音楽を聴いて気を紛らわせました。
試験前日は公衆衛生がみえるをなんとなく1周してから、本番に臨みました。
1日目が終わってからは勉強はせずに、お風呂にゆっくりつかり、ストレッチ、筋トレをしていました。思った以上に疲れるので思い切って勉強はしない、と決めてもよいと思います。
ホテルで好きな食べ物でサンドウィッチをつくって楽しんでいました…笑
自己採点はせずリラックスしていました。手ごたえはありませんでしたが淡々とこなせたように思います。
【良かった点】
●実習の時、苦手な科目をあえて選択していた
小児循環器が苦手で、実習でたくさん質問したことで苦手意識が薄れました。117回で先天性心疾患の問題が多く出たので、ラッキーでした。
●今までの模試で間違えた問題、近年のトピックをまとめていた
5年生冬あたりから模試で間違えた問題をストックしていたので、直前期何しよう?と思ったときに役に立ちました。
【改善すべきだった点】
●ある程度の点数がとれるようになったら、いかにしてケアレスミスを減らすかを考えた方がよかった
本番は疲れからか普段しないようなミスをたくさんしていました。安定して合格点をとれるようになったら、知識を入れるよりはいかにミスをなくすかに焦点を当てた方がよかったと思います。
☻みなさんへのアドバイス☻
想像以上に体力勝負なので体力を維持できるような習慣があるとよいかも(私は毎日少しでもよいので筋トレをしていました)
ホテルをとる人は、厚労省から試験会場が発表された日に取るのが良いと思います。複数会場があると思うので、それぞれの会場に近く、かつキャンセル料が直前までかからないホテルを確保しました。会場発表当日の夜には中野駅周辺のホテルはかなり埋まっていたので、意外と争奪戦です。
友達と一緒に勉強会をする人も多いですが、私は一人で勉強していました。(家が学校から遠くて友達と会いにくく、コロナも怖かったので)合格体験記などを見ると勉強会をした、という意見が多く不安になりましたが、自分に合ったやり方を見つければ大丈夫です。
本番はどの模試よりもずっと難しくて、手ごたえはありませんでした。受かる人は多いけれど本当に難しい試験なので、対策しすぎる、ということはないのかもしれません。
以上、ピアサポーターの先輩からのメッセージでした。国家試験対策は大変ですが、皆で頑張って合格しましょう!