2022(令和4年)年度

2022(令和4年)年度

医学部医学科6年(派遣時) 学生Aさん

派遣先・派遣期間

派遣先   オーストラリア国立大学(オーストラリア)

派遣期間  2023年2月13日 ~ 2023年3月10日

派遣で得たもの

 4週間の臨床実習を経て私は大きく3つのメリットがあったと感じています。
 1つ目は医学知識を更に増やすことができたことです。外傷部門という日本ではあまり盛んではない診療科を
ローテートしたことで、大学の臨床実習では 得ることのできなかった知識を得ることができました。
実習に慣れていくうちに、患者さんがどのような検査や治療を必要とし、
どのような経過で退院に向かうかを想像できるようになりました。
また、外傷患者は整形外科、神経内科、外科など様々な視点からのアプローチが必要となります。
小さい分野でありながらも、体系的な医学知識を得ることができたと思っております。
 2つ目は、慣れない環境でも積極的に参加する経験を得ることができました。
今回の留学に関しては、時間、お金、貴重な就職前最後の長期休みを費やして参加したため、
自分が悔いのないように参加したいと意気込んで臨みました。
その結果、積極的に質問し、自分の意見を述べる能力を伸ばすことができたと感じています。
自分がuncomfortableな状態に置かれても、問題なく生きていくことができるのだという自信につながったと考えております。
 3つ目に関してはキャリアについてもう一度考えるきっかけとなりました。
幼少期に少しの間アメリカ合衆国に住んでいたことから、将来もし海外で医師として働くならば、
アメリカだろうというのが実習開始前の私の気持ちでした。しかし、オーストラリアの公私共に充実した医師の生活、
良い意味で上下関係が厳しくなくfrankな雰囲気を目の当たりにして、また別の選択肢を感じました。
それと同時に、日本という国の居心地の良さも改めて認識し、将来に関して確定的な目標ができたわけではないですが、
この経験は今後の良い判断材料になるのではないかと考えています。
 最後に、この留学を実現する上で力を貸して下さった、寄附者の方々、お世話になった先生方、OSSUの方々、
同級生そして両親に感謝を記したいと思います。

医学部保健衛生学科3年(派遣時) B・Cさん

派遣先・派遣期間

派遣先   ワシントン大学(アメリカ)

派遣期間  2023年2月27日 ~ 2023年3月12日

派遣で得たもの

 この度は、学部学生海外研修奨励賞を頂き、誠にありがとうございました。
奨励賞を受賞したことにより、経済的な不安を抱えることなく安心して研修をすることができました。
 研修時は、ワシントン大学の学生にとってFinal weekであったため、プレゼンテーションを
聴講するスタイルの授業が多かったです。プレゼン後の質疑応答では、学生が次々と挙手をして活発な議論を広げており、
日本との違いを感じました。今回研修に参加した6名も、アメリカンマインドを持って積極的に参加でき、
とても良い刺激を受けました。他にも病院を見学したり、Harm reductionに関わる施設を見学したりしました。
研修で扱ったトピックに関して、授業後もホテルなどで毎晩夜遅くまで友人と、Deep discussionをしていて、
とても理解が深まるとともに日本とアメリカそれぞれが抱える問題についてじっくりと考える良い機会となりました。
 この貴重な経験を活かし、将来日本にイノベーションを起こせるような人になりたいと考えています。
今後も、ご支援いただいた皆様への感謝を忘れず、次のステージに向けて努力をしたいと思います。
改めまして、学部学生海外研究奨励賞に携わる皆様に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

歯学部歯学科4年(派遣時) O・Yさん

派遣先・派遣期間

派遣先   トロント大学(カナダ)

派遣期間  2022年6月6日 ~ 2022年8月25日

派遣で得たもの

 今回の海外派遣では様々な経験を通して、多くの人と知り合うことができました。
大学の研究や部活動、課外活動など、どれも私にとっては初めての経験ばかりで最初は慣れない環境で戸惑うこともありましたが、
トロントで知り合った友人や先生方に力を貸していただき、毎日充実した日々を送ることができました。
 トロント大学で行っている最先端の研究にも関わることができ、
これまで以上に研究に興味を持つことができたことは何よりの収穫だと思います。
今回の研修を通して得た人々との繋がりはとても貴重なもので、これからも彼らとコミュニケーションを取り
一生の付き合いにしていきたいと考えています。
 このような貴重な機会を得ることができたのは、海外派遣学生への御寄付のおかげです。
世界情勢により現地の物価も上昇しており私たち学生にとって海外での生活は、ご支援なくして容易ではありませんでした。
大変感謝申し上げます。
 今後もこうした貴重な機会が後輩へと受け継がれていくことを切に願い、締めの言葉と致します。

歯学部口腔保健学科4年(派遣時) L・Sさん

派遣先・派遣期間

派遣先   釜山カトリック大学(韓国)

派遣期間  2022年8月30日 ~ 2022年9月20日

派遣で得たもの

 私は韓国にある釜山カトリック大学で週間研修を行いました。
大学ではデジタルデンティストリーを用いた様々な実習を行いました。
実習では先生方がとても意欲的に説明してくださり、そして多くの学生が自ら積極的に学ぼうとする意欲が印象的でした。
 また大学のみならず、世界的に有名な歯科企業の見学もさせていただきました。
国内だけでなく、すべてにおいて世界に視点を向けていることに大きな刺激を受け、自分は歯科医療従事者として
どのように世界で活躍することができるのかについて考えるきっかけにもなりました。
海外研修に参加しなければできなかった貴重な経験をさせていただいたことや、
このような機会を設けてくださり大変感謝しております。

大学院医歯学総合研究科3年(派遣時) Y・Rさん

派遣先・派遣期間

派遣先   Naresuan大学(タイ)

派遣期間  2022年9月1日 ~ 2022年12月1日

派遣で得たもの

 私は2022年度大学院学生研究奨励賞をいただき、9月1日から12月1日の間、タイのNaresuan大学に留学してまいりました。
はじめに、今回ご支援してくださいました皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
 タイは急速に高齢化が進んでおり、2022年には高齢社会に突入しました。
今回の留学で医療・介護の現場を見学させていただきましたが、高齢化への対応や日本との違いなど、多くのことを学びました。
また3か月間というのは留学にしては短い期間ではありましたが、見学のみならずNaresuan大学との共同研究の実施、
タイの学会への参加、タイ国内の各大学を訪問しての講演の実施など、アクティブに活動することができました。
得られた成果は大学院在学中に、学会発表や論文といった形で仕上げてまいります。
 私が大学院に入学したのは2020年と、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行し始めたときでした。
今回の留学は大学院に入学してから初めての海外渡航でしたが、これを機に国際活動にも注力し、
海外から学ぶべきところは積極的に取り入れ、同時に日本の高齢者歯科医療・リハビリテーション医療についても
海外に発信していきたいと考えております。
 改めまして、この度大学院学生研究奨励賞を通じて留学にご支援いただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。