グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 細胞生物学分野  > 教授紹介

教授紹介

中田 隆夫 (なかた たかお) 1962年生まれ 大阪府出身
English Page

学歴:
昭和56年3月31日兵庫県私立灘高校 卒業
昭和62年3月31日東京大学医学部医学科 卒業
昭和63年4月 1日東京大学大学院医学系研究科第一基礎医学専攻博士課程 入学
平成 元年5月15日同上 中退
平成 5年12月12日東京大学 医学博士取得
職歴:
昭和62年6月 1日東京大学医学部附属病院(神経内科)医員 採用
昭和63年3月31日同上 退職
平成 元年5月16日文部教官 東京大学医学部解剖学教室助手(廣川信隆教授研究室) 採用
平成 5年8月16日文部教官 東京大学医学部解剖学教室講師 昇任
平成 7年7月 1日文部教官 東京大学医学部解剖学教室助教授 昇任
平成20年7月 1日東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科細胞生物学分野教授 昇任
現在に至る。

これまでの主要な発見

新しく作られた膜蛋白を管状、球状の膜小器官が軸索輸送している。

細胞内で合成した蛋白を細胞外に放出することを分泌といいます。これには、regulated secretion(内・外分泌細胞)とconstitutive secretion(すべての細胞、膜蛋白も含む)があります。前者は分泌顆粒に蓄えられますが、後者に関しては、ゴルジ体から細胞膜までの輸送を担う細胞内小器官は見つかっていませんでした。我々は当時使われ始めたGFPをいち早く導入し、世界で初めてconstitutive secretionを担う膜小器官が管状球状の様々な大きさの小胞であることを明らかにしました。

神経突起から軸索が決まる過程。最有力候補の先端にキネシン(緑)がたまる。

神経細胞は極性ある細胞で、その細胞体からは樹状突起と軸索が伸びます。これらの突起への輸送を担う微小管モーター分子のキネシンの不思議な性質を発見しました。分子の尾部を切り取り、動力部分(頭部)のみにすると、キネシンは軸索のみに集積し、樹状突起には行かないのです。これは微小管が軸索と樹状突起では異なり、それをキネシンは感知していることを示します。これはあまりに奇異だったので、当初は信じてもらえなかったのですが、Bankerらに追試され、現在は広く認められています。

MAP2抗体(赤)では染まらない軸索にGTP-微小管(緑)が多い。

軸索と樹状突起の違いは、神経細胞の極性の形成に深く関わり、神経細胞生物学の重要な問題です。我々の発見したキネシンの軸索親和性は、極性形成の最初期に見られる現象で、その微小管側の原因の解明が待たれていました。微小管の翻訳後修飾など既知のものにこれに当てはまるものはありませんでした。我々はGTP-tubulin特異的抗体を用いて、GTP-MTが軸索に豊富であることを示し、キネシンの軸索親和性の要因であることを示しました。