国立大学法人東京医科歯科大学と国立感染症研究所が教育研究に係わる連携・協力に関する協定を締結
公開日：2024.6.28
国立大学法人東京医科歯科大学
国立感染症研究所
教育研究に係わる連携・協力に関する協定を締結
国立大学法人東京医科歯科大学（学長：田中 雄二郎／以下「東京医科歯科大学」）と国立感染症研究所（所長：脇田 隆字／以下「感染研」）は、2024年5月27日、教育研究に係わる連携・協力に関する協定（以下「本協定」）を締結しました。
本協定は、東京医科歯科大学大学院における教育研究活動の一層の充実を図るとともに、感染研の研究活動の推進およびその成果の普及を促進することにより、我が国における学術および科学技術の発展に寄与することを目的としています。
国立感染症研究所 所長 脇田隆字（左）と 東京医科歯科大学 学長 田中雄二郎（右）
連携大学院分野の設置
本協定に基づき、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程医歯学専攻および同研究科修士課程医歯理工保健学専攻に、感染研を母体とする連携大学院分野である「NIID（※）統合微生物学（英語名：NIID Integrative Microbiology）」分野を新設いたしました。
※NIID：National Institute of Infectious Diseases（国立感染症研究所）
多種多様な病原体に関する研究、感染症に関する研究、疫学研究、さらには予防・治療法の開発研究等の幅広い観点での研究能力を有する感染研との連携を強化することによって、これらの研究を統合した微生物研究、感染症研究の進展を図るとともに、東京医科歯科大学大学院の教育研究活動を推進し、次世代の微生物学や感染症学の基礎・臨床研究を担う人材を育成いたします。これらを通して、学術および科学技術の発展に寄与するとともに、グローバルな感染症制圧への貢献を目指します。
NIID統合微生物学分野の教育研究内容
・感染症における病原体の特性、感染免疫動態および病態の解明
・微生物の起源と進化に関する分子系統学的研究
・マルチオミックスを用いた病原体-宿主相互作用解析
・難治性感染症に対するワクチン・治療薬の開発
・感染症に関する診断技術およびインテリジェンスの強化に関する研究
意見交換会の実施
・東京医科歯科大学：前列中央右から 田中雄二郎(学長)、古川哲史(理事・副学長)、藤井靖久(病院長)
後列中央右から 具芳明(TMDU感染症センター長)、矢沢知子(TMDU感染症センター副セ
ンター長)、武内寛明(TMDU感染症センター副センター長)
・国立感染症研究所：前列中央左から 脇田隆字(所長)、俣野哲朗(副所長)、梁明秀(ウイルス第三部長)
後列中央左から 鈴木基(感染症疫学センター長)、宮﨑義継(ハンセン病研究センター長)、森山彩野(治療薬・ワクチン開発研究センター室長)
参考
東京医科歯科大学は、1928 年 10 月に日本で初めての官立歯科医学教育機関として設置されました。学問と教育の聖地である湯島・昌平坂において、 医学と歯学の融合を通じて、先進的な医療の実践に従事する日本で唯一の医療系総合大学院大学として「知と癒しの匠」を創造し、人々の健康と社会の福祉に貢献しております。
また、2024 年 10 月には東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、「Science Tokyo（東京科学大学）」が誕生します。「『科学の進歩』と『⼈々の幸せ』とを探求し、社会とともに新たな価値を創造する」をMissionに掲げ、両大学のこれまでの伝統と先進性を生かしながら、どの大学もなしえなかった新しい大学の在り方を創出していきます。
（https://www.tmd.ac.jp/）
（国立感染症研究所の概要）
感染研における業務の目的は、感染症を制圧し、国民の保健医療の向上を図る予防医学の立場から、広く感染症に関する研究を先導的・独創的かつ総合的に行い、国の保健医療行政の科学的根拠を明らかにし、また、これを支援することにあります。この機能を整理すると、①研究業務、②感染症のレファレンス業務、③感染症のサーベイランス業務、④国家検定・検査業務、⑤国際協力関係業務、⑥研修業務、⑦アウトリーチ活動等の業務に整理されます。
（https://www.niid.go.jp/niid/ja/）
問い合わせ先
国立大学法人 東京医科歯科大学
総務部総務秘書課広報係
E-mail：kouhou.adm[@]tmd.ac.jp
国立感染症研究所
総務部調整課広報担当窓口
E-mail：info[@]nih.go.jp
※E-mailは上記アドレス[@]の部分を@に変えてください。