高気圧酸素治療業務
高気圧酸素治療とは?

装置外観と治療の様子
「高気圧酸素治療(HBO:Hyperbaric oxygen therapy)」は、大気圧より高い圧力の治療室内で高濃度酸素を吸入し、全身に酸素を供給することで病態の改善を図る治療です。世界的にも確立した治療法で、一般社団法人日本高気圧潜水医学会や厚生労働省の基準では、2絶対気圧(大気圧の2倍、水深約10mの水圧)で1時間以上の高濃度酸素を吸入することをHBOと定義しています。
血液中(動脈血)では、通常赤血球内にあるヘモグロビンと結びついている酸素を「結合型酸素」と呼びます。例えば、病院で純酸素を吸うと、ヘモグロビンと酸素はほぼ100%結び付きます。さらに、HBOでは高気圧環境下で酸素を吸入することで、圧力に応じて血液の液体成分である血清に酸素が溶け込みます。これを「溶解型酸素」と呼び、HBOでは特に溶解型酸素が増加することにより治療効果を発揮します。
主な適応疾患:減圧症/空気塞栓症・突発性難聴・放射線障害・骨髄炎・腸閉塞・網脈動脈閉塞症・末梢循環障害・損傷組織の創傷不全 等
血液中(動脈血)では、通常赤血球内にあるヘモグロビンと結びついている酸素を「結合型酸素」と呼びます。例えば、病院で純酸素を吸うと、ヘモグロビンと酸素はほぼ100%結び付きます。さらに、HBOでは高気圧環境下で酸素を吸入することで、圧力に応じて血液の液体成分である血清に酸素が溶け込みます。これを「溶解型酸素」と呼び、HBOでは特に溶解型酸素が増加することにより治療効果を発揮します。
主な適応疾患:減圧症/空気塞栓症・突発性難聴・放射線障害・骨髄炎・腸閉塞・網脈動脈閉塞症・末梢循環障害・損傷組織の創傷不全 等
臨床工学技士の役割

臨床工学技士による治療説明と装置点検の様子
当院高気圧治療部では、日本最大級の16名同時に治療可能な高気圧酸素装置を擁し、HBOの臨床と研究を行っています。
臨床工学技士は治療中の装置の操作だけでなく、高気圧機械室のエアコンプレッサーなどの保守点検・整備の他、治療スケジュールの管理など高気圧治療部の運営に対しても中心的な役割を担っています。
臨床工学技士は治療中の装置の操作だけでなく、高気圧機械室のエアコンプレッサーなどの保守点検・整備の他、治療スケジュールの管理など高気圧治療部の運営に対しても中心的な役割を担っています。