集中治療業務
臨床工学技士の役割
ICU、ER-ICU、ER外来における人工呼吸器、CHDF、補助循環など様々な生命維持管理装置を操作するだけでなく、患者の状態を把握し、機器の適切な設定を提案しています。また補助循環装着中の患者さんの転院搬送や補助人工心臓植込み患者のリハビリ等も行っています。日勤帯は4~6名、夜勤帯は2名のスタッフにて24時間体制で治療の質と安全性の向上を担保しています。
多職種回診
多職種回診では、集中治療医、主治医、歯科医、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床工学技士が、一人一人の患者さんのベッドサイドを回り、患者さんの症状や状態を把握し、患者さんの容態に合わせた機器の設定条件の提案を行っています。この多職種回診では、2つのスキルが必要不可欠になります。1つ目に患者さんのデータを読み解く力です。治療条件や機器の適切な設定を提案するためには、呼吸・循環・代謝についての知識とデータが必要となります。このデータを読み解く力を身に付けるために、患者カルテから毎日様々なデータをデータベースに記録し、各種の重症度スコアをつけて評価を行っています。2つ目に医師やコメディカルに適切に提案するコミュニケーション能力です。各職種の考え方を踏まえ、最善な治療法を提案しています。