東京医科歯科大学がWorld’s Best Small Universities 2016(世界最高の小規模大学ランキング)で日本第1位,世界第12位に選出

東京医科歯科大学がWorld’s Best Small Universities 2016(世界最高の小規模大学ランキング)で日本第1位,世界第12位に選出

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東京医科歯科大学(本部:東京都文京区 学長:吉澤靖之)は、英国の高等教育機関情報誌タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)により2016年1月25日(日本時間26日午前1時)に発表されたTHE World’s Best Small Universities(世界最高の小規模大学を選出するランキング)において日本で第1位、世界で第12位の大学に選出されました。
今後も「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」という基本理念のもと、強み・特色を活かして世界的な教育研究の推進に努めます。
東京医科歯科大学は学部学生1,454名・大学院生1,418名を合わせた学生数が2,872名(THEの調査対象期間である2013年5月1日現在)と国際的にも小規模な大学でありながら、医学部・歯学部・教養部・生体材料工学研究所・難治疾患研究所など高いレベルの教育研究組織を擁する医療系総合大学です。

2015年10月に発表されたTHE世界大学ランキング(大学の規模を考慮しないで世界の1,000以上の大学をランキング調査対象としている)では日本の第7位、世界トップ401-500位のランクに選出されています。このTHEをはじめとする各種の世界大学ランキングにおいて東京医科歯科大学は、学生数に対する教員数の割合の高さや、論文の被引用回数の多さなどの教育・研究の質を示す指標で高い評価を得ています。

THE World’s Best Small Universitiesについて

THE世界大学ランキングは世界で最も広く使われている大学評価指標のひとつです。
今回THEが発表するTHE World’s Best Small Universitiesは、
以下の条件を満たす大学を対象としています。

 ・総学生数5,000名以下の大学
 ・主要6学問分野(注)のうち4分野以上の研究・教育を行っている大学
 ・THE世界大学ランキングのTOP800に選出されている大学

詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.timeshighereducation.com/student/news/worlds-best-small-universities-2016

(注)人文科学/臨床医学/工学・テクノロジー/生命科学/自然科学/社会科学の6分野
高等教育機関情報誌Times Higher EducationおよびTHE世界大学ランキングの編集者を務めるPhil Baty氏はTHE World’s Best Small Universitiesについて次のように述べています。

「大学にとって、規模は重要な意味を持っています。ある学生には大規模な大学が最良であることもあれば、別の学生には小規模な大学が良い選択であることもあります。小規模な大学は潜在的に学生により親密な環境、教員からのサポートや関心、そして率直に言ってしまえば、大規模な大学では多忙すぎて時間がとれないような著名な教授とともに時間を過ごすチャンスをより多く提供することができます。小規模な大学では、学生たちが大勢の中に埋没して道を見失ってしまうようなことも少ないでしょうから、仲間たちとの関係性やコミュニティについてもより多くのものを与えることができます。データは21世紀において重要な価値をもつ通貨のようなもので、このランキングはしばしば見過ごされがちな高等教育機関に対するひとつの観点(規模)に光をあてたものです。世界大学ランキングと同様にカリフォルニア工科大学がこのランキングのトップであるという事実は、大学のパフォーマンスにとって、規模や重点化が非常に強力な要素であるということを示しています。あまたのデータを詳細に分析することで、学生たちに重要な示唆を与えることができることを示しています。彼らの人生において恐らく最も重要なこと、つまり大学教育において誰を信頼するべきか、について決定を下す際に、より多くの情報を考慮に入れた選択をする手助けとなるでしょう。」

本学学生からのコメント

今回、東京医科歯科大学が第12位に選出されるにあたり、THEウェブサイトに本学学生のコメント(英文)が掲載されました。その一部を抄訳してご紹介いたします。

「私は現在東京医科歯科大学の5年生です。産婦人科、救急医学に関心をもっており、2017年の卒業後は研修医として働き始める予定です。私が“小規模な”東京医科歯科大学の受験を決めたことにはいくつかの理由があります。まず東京医科歯科大学には医学・歯学領域の複数の研究分野があり、さまざまな職種の医療従事者とコミュニケーションをとることができることです。“チームによる医療ケア”が重要視されている私たちの時代においてとても大事な点です。さらに、これは医科歯科大の特徴ですが、学生数が少なく先生の数が比較的多いため、先生方とのかかわりが密であることもあります。また地理的な面も他の大学ではなく医科歯科大を選択した理由です。都心にあるメインキャンパスには病院・研究センター・大学関連施設が集約されており、臨床研究と基礎研究をつなぐのに役立つ教育的に凝縮された環境になっています。入学当初、“小規模な”大学は少し退屈なのではと考えていましたが、現実は全く違いました。小規模な医療系大学での学生生活はすばらしいものです。医学だけではなく、歯学・看護学などを学ぶ多くの友人と出会い、先生方と親しくなり、研究や診療で多くを経験することができました。私はこの医科歯科大の学生としての5年間にとても満足しており、最終学年を楽しみにしています。私は大学の国際臨床実習プログラムに参加するため、4月から5月にかけてオーストラリア国立大学に留学する予定です。挑戦になると思いますが、最善を尽くしたいと思います。これから経験するわくわくする出来事、オーストラリアで新しい出会いを心待ちにしています。」

原文は下記URLをご覧ください。
https://www.timeshighereducation.com/student/advice/student-blog-tokyos-tiny-medical-school-defied-my-expectations
本学は文部科学省の「研究大学強化促進事業」および「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA:トップ型、世界大学ランキングトップ100を目指す力のある、世界レベルの教育研究を行うトップ大学)」の支援対象大学に選定されており、「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」という基本理念のもと、研究力や国際競争力の強化に努めています。本学の今後の活躍にご期待ください。