未来医療開発コンソーシアムキックオフシンポジウムを開催しました

未来医療開発コンソーシアムキックオフシンポジウムを開催しました

 2019年12月9日(月)、東京医科歯科大学M&Dタワー鈴木章夫記念講堂にて、未来医療開発コンソーシアムキックオフシンポジウム「未来医療を拓く」を開催しました。未来医療開発コンソーシアムは、バイオバンクやビッグデータを活用したゲノム医療・AIシステム等の開発及び社会実装を目指し、2018年12月に設置されました。このキックオフシンポジウムでは、コンソーシアムを代表して、高地雄太教授、永田哲也特任准教授、そして特別講演者として現在の日本の未来医療を牽引しておられる中村祐輔特命教授が講演を行い、新しいコンソーシアムが目指す未来医療の姿について発表を行いました。
 東京医科歯科大学では、未来医療開発コンソーシアムを中心に、国内外の研究機関や企業との連携のもと、新しい医療技術の社会実装に向けて取り組んでまいりますので、引き続きご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

関連資料

特別講演者 中村祐輔特命教授(がん研究会がんプレシジョン医療研究センター長/シカゴ大学名誉教授/東京大学名誉教授)
「人工知能で医療はどう変わるのか?」と題する講演では、自身ががんゲノム研究を志すきっかけになった臨床経験から、がん医療の領域において標準医療の概念に取って代わりつつある「オーダーメイド医療」の概要、そしてゲノム解析のほか、画像解析・音声認識等の技術を取り込んだ「AIホスピタル」構想について、大変興味深く話してくださいました。

講演者 高地雄太教授(免疫異常症ユニット/難治疾患研究所 ゲノム機能多様性分野)
「多因子疾患のゲノム医療~AIに期待すること~」と題して、関節リウマチをはじめとする自己免疫疾患に対するゲノム医療のアプローチとAIが可能にする技術革新について、ゲノム医療研究の最前線をご紹介いただきました。

講演者 永田哲也特任准教授(革新診療技術開発ユニット/大学院医歯学総合研究科 脳神経病態学分野)
「神経・筋疾患に対する核酸医薬品の開発」と題して、核酸医薬技術の概要、そして自身が現在開発中の新しい核酸医薬品が持つ可能性について、豊富なデータをもとに明快に説明していただきました。

シンポジウム終了後の記念撮影
(左から)木村彰方 特命副学長(研究・評価担当)
     高地雄太 教授(講演者)
     中村祐輔 特命教授(特別講演者)
     吉澤靖之 学長
     渡辺 守 理事・副学長(産学官連携・研究展開担当)
     田中敏博 教授(未来医療開発コンソーシアム長・特別講演座長)
     永田哲也 特任准教授(講演者)

吉澤靖之学長から開会の挨拶として、未来医療開発コンソーシアムの目的とコンソーシアムへの期待が語られました。

渡辺守理事・副学長より、未来医療開発コンソーシアムの役割と各ユニットの紹介が行われました。