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中島友紀教授及び淺原弘嗣教授が、全米医学アカデミーのCatalyst Awardを受賞しました

 2020年10月15日にweb開催されたHealthy Longevity Global Competition : Announcement of International Catalyst Award Winnersにて、中島友紀教授(大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学分野)及び淺原弘嗣教授(大学院医歯学総合研究科システム発生・再生医学分野)が、全米医学アカデミーのCatalyst Awardの受賞者に選ばれました。

賞の概要 National Academy of Medicine: NAM, Catalyst Award

 健康長寿に向けた課題解決(Healthy Longevity Grand Challenge: HLGC)は、世界各国で進行する高齢化社会の課題解決に資するイノベーション創出を促進するため、優れたアイディアを世界各国から募るものであり、2019年より新規に始まった国際的な取り組みです。
 全米医学アカデミー(NAM)の提唱によるこの取り組みには、米国NAM(supported by Johnson & Johnson Innovation)のほか、国立衛生研究所・国立老化研究所(National Institute on Aging/NIH)、英国(UKRI)、EU(EIT Health)、台湾(Academia Sinica)、中国(Chinese Academy of Medical Sciences)、シンガポール(保健省、National Research Foundation)および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が参加しています。
 Catalyst Awardは、健康長寿の実現に資するシーズとなり得る新しい革新的なアイディアとして世界から選考され授与される賞です。

研究の概要(中島友紀教授)

 世界レベルで進展する超高齢化社会において、骨の脆弱や運動機能の破綻が自立した生活を障害することで、寝たきり生活へと繋がり生命予後と健康寿命を決定するため、重大な社会問題になっています。骨は、破壊と形成により常に生まれ変わっており、骨リモデリングと呼ばれるこの再構築は、破骨細胞が古くなった骨を壊し、骨芽細胞が新たな骨で埋めていくことで恒常性が保っています。骨に埋め込まれた骨細胞は、骨表面の破骨細胞や骨芽細胞とも密接にコンタクトし、骨リモデリングを制御する司令塔と考えられています。中島教授らは、これまでに、破骨細胞や骨芽細胞の分化機構の解明、骨細胞による骨リモデリング制御の実証など、世界に先駆け骨恒常性の仕組みを解き明かしてきました。
 これらの研究は、生理的および病的な骨の医科学的知識を深化させるだけでなく、運動器の健康維持と様々な骨・運動器疾患の革新的な治療法の確立や早期診断バイオマーカーの開発に貢献し、健康寿命の延伸を加速する医療基盤になることが期待されています。また、骨と多臓器の連環した全身性の生体制御システムの破綻により発症する全身性関連疾患(ミネラル代謝異常、糖尿病・肥満、認知症、免疫異常など)を、新たな医学体系の枠組みで理解することを可能にすると考えられます。


プロフィール
詳しくは研究者情報データベースをご覧下さい

https://reins.tmd.ac.jp/html/100007355_ja.html

研究の概要(淺原弘嗣教授)

 腱は筋肉から骨へ力を伝達し、靱帯は関節の適切な可動性と安定性を維持する機能を有していますが、老化とともにその機能が低下する他、その損傷においては、完全な機能回復が困難であり、アスリートはもちろん、一般人の日常生活における運動能力の低下や、変形性膝関節症などの運動器疾患を引き起こすことが知られています。
 淺原教授らは、世界に先駆け、腱・靱帯の遺伝子の働きを解き明かすことで、腱・靱帯の発生のメカニズムを分子レベルで明らかにしてきました。今後、これらの知見に基づいて、腱・靱帯の損傷修復や再生の新しい医療開発を目指します。また、適切な運動刺激が私たち運動器の機能向上と全身の健康の維持に重要な新たな分子機構を明らかにします。
 以上、腱・靱帯の遺伝子・分子レベルでの解析は、私たちの運動能力を司る組織の統合的な理解に寄与し、ヒトの健康寿命の亢進に貢献することが期待されます。

プロフィール
詳しくは研究者情報データベースをご覧下さい

https://reins.tmd.ac.jp/html/100007785_ja.html

参考情報