東京医科歯科大学・ガーナ拠点の感染症研究プロジェクトに対しT.E.N.Ghana MV25 B.V.社より支援受領

東京医科歯科大学・ガーナ拠点の感染症研究プロジェクトに対しT.E.N.Ghana MV25 B.V.社より支援受領

~ 日本とガーナの更なる関係強化と、感染症対策に向けた研究に貢献 ~
 東京医科歯科大学は、2019年8月23日ガーナにおいて海洋油田開発事業を実施するT.E.N. Ghana MV 25 B.V.社(MV25社)より、東京医科歯科大学-ガーナ大学・野口記念医学研究所(野口研)共同研究センターで実施する感染症研究に対する寄付金25万米ドルを受領しました。

 三井海洋開発株式会社、三井物産株式会社、株式会社商船三井及び丸紅株式会社がそれぞれ出資するMV25社は、ガーナ共和国西部の沖合約60kmに位置するDeepwater Tano地区のTEN(Tweneboa, Enyenra, Ntomme) 鉱区のオペレーターであるTullow Ghana Limited社向けに、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基のリース及び運転・保守点検等のオペレーションサービスを提供しています。同国前大統領にちなんで“FPSO Prof. John Evans Atta Mills”と命名された本FPSOは、水深約1,500mの海上に係留され、2016年より原油および天然ガスを生産しています。

 ガーナ共和国は野口英世博士が黄熱病研究の途上で客死した地であり、野口研は日本政府が野口博士の功績を記念し、1979年に設立しました。野口研は過去40年間に渡り、日本の研究機関(大学・研究所)との共同研究を通じ、現地の感染症撲滅を目的とした活動を続けています。現在、東京医科歯科大学と野口研は国立研究開発法人・日本医療開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)の支援のもと、共同研究センターを設置し、感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID project)を実施しています。プロジェクトでは途上国で猛威を振るうデング熱、ロタウイルスにより下痢症、薬剤耐性細菌に関する研究を進めており、その対策に貢献しています。MV25社はJ-GRID projectの主旨に賛同し、日本とガーナ共和国の更なる関係強化と、医療研究の発展に貢献することを期待し、両国の医学研究の懸け橋となる拠点における研究への寄付金を提供することを決定しました。東京医科歯科大学は頂いた寄付金を効果的に利用し、現地の感染症対策を強力に推進することを目指します。

海洋石油・ガス生産中のMV25社のFPSO (提供:三井海洋開発株式会社)

東京医科歯科大学およびガーナ・野口研のJ-GRIDプロジェクト関係者