大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学分野の中島友紀教授が尾形学術振興賞を受賞しました

大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学分野の中島友紀教授が尾形学術振興賞を受賞しました

医歯学総合研究科分子情報伝達学分野の中島友紀教授が、尾形学術振興賞の初代受賞者に選ばれました。
授与式は、平成29年7月27日-29日に開催される第35回日本骨代謝学会(福岡)にて行われます。

賞の概要

尾形学術振興賞
研究グループを主宰し後進を育成しつつ優れた研究業績を上げ、国内外の骨代謝・運動器領域を今後牽引する役割が期待される優れた研究者を顕彰するために、日本骨代謝学会が、我が国のカルシウム・骨代謝学の黎明期を築いた尾形悦郎先生の名を冠し新設の賞です。

研究の概要

骨は身体を支え臓器を護るだけでなく、生命維持に必須なカルシウムの貯蔵庫であり、造血や免疫細胞を育む揺り篭です。一見、硬くて変化が見られないように思われがちな骨は、破壊と形成により常に生まれ変わっています。骨リモデリングと呼ばれるこの再構築は、破骨細胞が古くなった骨を壊し、骨芽細胞が新たな骨で埋めていくプロセルで恒常性を保っています。そして、骨に埋め込まれた骨細胞は、骨表面の破骨細胞や骨芽細胞とも密接にコンタクトし、骨リモデリングを制御する司令塔と考えられています。中島教授らは、破骨細胞や骨芽細胞の分化機構の解明、骨細胞による骨リモデリング制御の実証など、世界に先駆け骨恒常性の仕組みを明らかにしてきました。現在、中島教授らは、骨を構成する細胞間のクロストークが、力学的刺激やホルモンなどの感受・応答を可能とする仕組みの解明に取り組んでいます。さらに、骨と多臓器の連関システムについても研究を発展させており、様々な骨・運動器疾患や関連疾患の新規治療戦略の確立に期待されています。

プロフィール

詳しくは研究者情報データベースをご覧下さい
http://reins.tmd.ac.jp/html/100007355_ja.html

参考

骨代謝学会
http://jsbmr.umin.jp/prize/