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隊員インタビュー:植木穣さん(医師代表)

今回の熊本地震では医師として植木穣さん、落合香苗さん、八木雅幸さんがDMATに参加しました。植木さんに医師の代表として、今回の支援活動について伺いました。

―これまでのDMATとしての活動経験について教えてください

大規模災害では2011年の東日本大震災・福島原発事故をはじめ、2015年の茨城水害における災害医療支援で活動しました。またAPEC JAPAN(2010年)、伊勢志摩サミット(2015年)などの国際会議におけるテロ対策やヘリコプターや護衛艦を使った合同訓練などにも多数回参加しています。

―初めに被災地の被害状況を見た時の感想について教えてください

どこの被災地を拝見したときも同じ感覚になります。大きく様変わりしてしまった被災地に赴くと、まさにその場所にも発災のその瞬間まで平穏な日常があり、人々の幸せがあったのだという感覚が押し寄せてきて、胸が締め付けられるような気持ちになりました。

―植木さんは被災地でどんな活動に従事されましたか

熊本赤十字病院に設けられたDMAT本部(被災地で活動するDMATの本部)に配属され、EMIS(広域災害救急医療情報システム)部門を担当しました。ここでは、熊本県内全ての医療施設の情報集約、被災状況の把握、必要な支援の差配を行いました。短い時間でしたが、同院の救急外来の診療援助も行いました。また、熊本大学医学部附属病院、熊本市民病院、益城町などを訪問し、現地の状況について意見交換をしました。

―これまでの災害と比較して、被害状況や被災者の状態、また災害支援の方法など、今回の熊本地震に特徴的なことはどのようなことだったと感じられますか

熊本県、大分県にまたがり被災地が広がっていましたが、東日本大震災の時のような広範囲に渡る津波被害のような状況ではなく、やはり局地災害の印象でした。具体的には、地震そのものの揺れによる被害は益城町に集中しており、土砂崩れによる被害が南阿蘇に集中していました。
そして高速道路、新幹線、在来線が不通になったことで、一般道で尋常ではない渋滞が発生していました。これは局地災害であったことから、通常通り通勤する方々が多く、車利用が増えたことによると思われました。この渋滞により、物流、ライフライン復旧作業に悪影響が出ていました。

―その他、今回の活動を通じて、今後の災害支援活動、あるいは本学における医療・研究活動に従事していく上でお考えになったことがあれば教えてください

以前に比べ、院内でも災害支援・災害派遣ということが認知されてきており、今回の派遣では、これまでになくスムーズに派遣まで到達することができました。今後もさらに、院内の理解を深めていくとともに、災害に関わる人員の拡充を図っていきたいと考えています。
また、当院が被災するような災害(首都直下地震など)の際に、そういった支援を受け入れる「受援」という考え方の啓蒙も行っていきたいと考えています。大学、院内の災害対策を我々救命センターが主導して、オール医科歯科の体制で整備していけるように努力していきます。

インタビューに答えてくださり、どうもありがとうございました。