記者懇談会(平成29年度第3回)「大学院改革」を開催しました

記者懇談会(平成29年度第3回)「大学院改革」を開催しました

 医科歯科大の活動を新聞・テレビ・雑誌などのメディアに関わる方々に身近に知っていただく機会として、記者懇談会を広報部主催で定期的に開催しています。

 今年度第3回目となる本会を11月16日(木)正午から、湯島キャンパスM&Dタワー26Fファカルティラウンジにて行い、多数のメディア関係者と、多くの本学関係者が参加しました。

 前半は吉澤学長の挨拶に続いて、「大学院改革」をテーマに本学 企画・大学改革・国際展開担当 烏山理事が『H30年度スタートの大学院リニューアルについて』と題して講演を行いました。烏山理事は、まず改革の背景として、国民のQOLの低下や医療費増大の要因である生活習慣病を防ぎ、疾病を予測して抑える先制医療に対する社会からの要請について説明しました。また、来年度、現行の2つの専攻(医歯学総合研究科修士課程医歯理工専攻と保健衛生研究科生体検査科学専攻(前期)) を統合し、「医歯学総合研究科修士課程医歯理工保健学専攻」を開設することについて説明を行いました。この専攻は、社会的環境変化に対応する人材を育成することを目的としています。
 引き続き、国際健康推進医学分野 藤原武男教授から、大学院改革の一例であり、スーパーグローバル大学創成支援の取組でもある、「地球規模での健康レベル向上への挑戦」として構想された「グローバルヘルスリーダー養成コース」について紹介がありました。このコースは、国境を越えて存在する気候変動、格差の拡大、高齢化といった世界共通の課題に取り組むグローバルヘルスに長けたリーダーを育成することを目的とします。当該コースでは、ハーバード大学やジョンズ・ホプキンズ大学から講師を招き、授業を行います。教育方法としては、学生が直に世界が直面している問題を体験・体得することができるケース・メソッドや国内外でのフィールド・ワークの手法を用いることについても説明がありました。講演の終わりには質疑応答の時間を設け、参加者からの質問も活発にあり、充実した講演となりました。
 後半では、報道関係者等からの質問や取材を直接受けたり名刺交換をしたりするなど情報交換会を行い、軽食をとりながら本学関係者と交流を深めました。日本だけではなく、世界的に問題となっている疾病やその原因となる環境要因を分析し、グローバルヘルスを牽引し、世界に貢献する人材育成について多くの関心が寄せられていることを実感できました。

 今後も東京医科歯科大学が、健康長寿社会実現のための世界的拠点形成と医学・歯学のグローバル人材を育成することで、我が国のみならず、世界の人々の健康と社会の福祉に貢献する活動をしていることを幅広く社会にPRして参りたいと思います。

開会の挨拶をする田賀副学長

講演前の挨拶をする吉澤学長

講演をする烏山理事①

講演をする烏山理事①

講演をする藤原教授①

講演をする藤原教授②

情報交換会冒頭の出席者紹介

情報交換会 開始の挨拶をする烏山理事

情報交換会の様子

メディア関係者に応対する藤原教授