学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

教授からのメッセージ
 学び、成長することは、喜びを感じられることだと思います。それが、自分のためだけでなく、人に役立つことだとしたら、幸せなことです。看護学を学び、人々の健康や幸福に少しでも貢献できたら、と考えている人達に囲まれて切磋琢磨する時間は、人生において貴重な財産になります。
 自分自身の大学院生時代を振返ってみると、読み慣れない英語の論文と格闘し、調べれば調べるほど研究テーマが定まらず、あれこれ考えて悶々とし、焦りや不安で苦しかったことを思い出します。人生において貴重な時間であったことは間違いありませんが、幸福に満ちた時間と表現するのは憚られます。大学院は、学ぶための所ですが、教えてもらう、習う、という受け身の姿勢で学ぶところではありません。研究は、新たな知を産み出すためのものですから、苦労も絶えません。ですが、多くの知識を得て、自分が新たな知を作り出す方法を学び、自分の学びや発見を発信できることは、やはり喜びを感じられることだと思います。
 多くの問題意識と臨床課題を抱え、学びたい思いにあふれる院生さんをお待ちしています。

                                         田中 真琴 Makoto TANAKA, Ph.D, RN