第9回(2023年8月1日~4日)

開催報告

第9回国際サマープログラム(ISP2023)が 笛木賢治教授(咬合機能健康科学分野)を座長とするWGにより計画・準備され、2023年8月1日(火)から8月4日(金)の4日間、開催されました。9回目となる今回は、コロナ禍により2019年の開催以来、4年ぶりの開催となり、歯学系にテーマを絞り、中国、香港、インドネシア、韓国、フィリピン、スリランカ、タイ王国、イギリス、ベトナム、台湾の本学協定校から計19名の学生及び若手研究者を招聘し、本学と協定校の国際交流の推進及び関係強化を目的として、様々なプログラムを実施しました。

8月1日(火):オリエンテーション、シンポジウム、Welcome party
初日は、Orientationから始まり、井関祥子教授(分子発生・口腔組織学分野)の司会進行の元、座長の笛木教授(咬合機能健康科学分野)による開会の辞とISP2023のプログラム概要の紹介に続き、本学及び歯学部の紹介、滞在中の危機管理ガイダンス、さらに参加者による自己紹介が行われました。

オリエンテーション終了後はISP2023の国際シンポジウムがハイブリッド形式で開催され、若林健二教授(生体集中管理学分野)、田上順次名誉教授による特別講演、本学の歯学研究に関する一般講演があり、海外協定校からのオンライン参加を含め国内外から200名を超える参加者を得ました。その後、夕方には本学医科同窓会を会場にWelcome Partyが開催され、統合国際副機構長金澤学教授による開会の辞、田上順次名誉教授よる乾杯があり、本学関係教員の他、留学生も参加し、バラエティー豊かな料理を囲んでISP参加者との交流を深めました。閉会の際は、昨年度まで国際交流センター時代から本学の国際交流を牽引してきた森尾郁子名誉教授からご挨拶がありました。金澤副機構長、森尾名誉教授は和装で、また民族衣装に身を包んだISP参加者も多く、リラックスした雰囲気の中、参加者同士の距離も初日から近くなった様子が見られました。


8月2日(水):Poster Session、Exchange meeting、Campus/Hospital tour、Lab/Clinic visit
2日目は朝から、ISP参加者19名と本学留学生19名 計38名が参加するポスターセッションが行われました。学部学生、大学院生、若手研究者がそれぞれの研究について発表し、活発な質疑応答・意見交換が行われ、所定の時間をオーバーするグループも出る盛況ぶりでした。ポスターセッション終了後は、Exchange meeting が開催され、本学博士課程の歯系留学生3名が本学での研究生活や留学生活について発表を行い、続けて国際交流課から国費奨学金の紹介をして、ISP参加者からは高い関心が寄せられました。その後昼食をとりながら、ISP参加者による各所属大学(12大学)についての紹介プレゼンテーションを行いました。
 午後は、キャンパス/ホスピタルツアーとして、歯学部博物館、先端歯科診療センター、リアルモードスタジオ、シムロイド(人型患者ロボット)の見学を行いました。参加者からは、特に歯学博物館での鉄漿(お歯黒)の歴史、人間そっくりなロボット(シムロイド)の見学が楽しかったとの感想がありました。キャンパス/ホスピタルツアーのあとは、歯学系の研究室や診療科を見学するLaboratory/Clinic Visitを行い、それぞれの専門分野の活動、診療内容について直接教員や大学院生から話を聞く貴重な機会となりました。

8月3日(木):Ochanomizu Tour、Lab/Clinic visit
3日目は、学外アクティビティーとして本学湯島キャンパスの近隣にある株式会社モリタ、株式会社GCのショールームと、おりがみ会館を見学しました。参加者は、デザイン、機能共に最先端のモノづくり企業を訪問する貴重な機会に、見学時間が足りなくなるほど強い関心を示していました。おりがみ会館では小林館長による折り紙デモンストレーションに参加し、一枚の紙からつくられる多彩なおりがみの数々に目をまるくし、まるでマジックを見るように楽しんでいました。学外のレストランで昼食を囲んだ後、午後は前日に引き続き、Laboratory/Clinic Visitに参加し、1日目とは異なる診療科や研究室の見学を行いました。

8月4日(金):JAXAガイドツアー、トクヤマデンタルつくば研究所見学、Farwell Party
プログラム最終日は早朝から大型バスで出発し、JAXA筑波宇宙センターと株式会社トクヤマデンタルを見学しました。JAXA筑波宇宙センターでは、宇宙飛行士の養成等を行う国閉鎖環境適応訓練設備と低圧環境適応訓練設備等を見学 したり、国際宇宙ステーション(ISS)にある日本実験棟「きぼう」の運用管制室をガラス越しに見学しました。トクヤマデンタルでは、実際の歯科医療用材料に触れる機会や商品開発に関するお話を聞く機会をいただき、ISP参加者は、自国でも使ったことのある歯科医療用材料が開発されるまでの流れを学ぶことができました。
 夜はM&DタワーでFarewell Partyが行われ、森尾統合国際機構長からのご挨拶のあと、依田歯学部長から19名の参加者ひとりひとりに修了証が授与されました。
歓談中の催し物として、本学のアカペラサークルtic tac♪による日本語だけでなく英語の歌も取り混ぜたセットリストを楽しみ、4日間プログラム期間中に撮影した動画をスライドショーで再生しました。一緒に歌を口ずさんだり、写真を見て歓声を上げるなど、ISP参加者が今回のプログラムを楽しんでいる様子がうかがえました。
プログラム期間中多くの時間を共有した参加者たちは出身国・所属大学に拠らず交流を深め、別れを惜しみながら、最後まで笑いの絶えないFarewell Partyとなりました。

コロナ禍で対面の交流や海外からの渡航が途絶えていた中、4年ぶりに開催された今回のISP2023は、参加者だけでなく、学生や教職員にとっても久々の対面での国際交流の場となりアフターコロナにおける本学の一層の国際交流の発展の契機になりました。

Campus/Hospital tour協力先一覧:
教育メディア開発学分野、先端歯科診療センター、リアルモードスタジオ、歯学部博物館

Laboratory Visit協力先一覧:
咬合機能健康科学分野、顎顔面矯正学分野、顎口腔腫瘍外科学分野、咬合機能矯正学分野、う蝕制御学分野、口腔病理学分野、細菌感染制御学分野、摂食嚥下リハビリテーション学分野、口腔再生再建学分野、歯科心身医学分野、分子免疫学分野、分子発生・口腔組織学、病態生化学分野、小児歯科学・障害者歯科学分野、生体補綴歯科学分野

プログラム初日、Orientationでの集合写真

Welcome partyでの金澤機構長による開会の辞

Welcome party 田上名誉教授による乾杯のご発声

Welcome party 森尾名誉教授による閉会の辞

Poster Sessionでの様子

Exchange meetingの様子

Campus/Hospital tour 、Lab visitの様子

株式会社モリタのショールームの見学

株式会社GCのショールーム見学

おりがみ会館での小林館長によるデモンストレーション

JAXA筑波宇宙センター見学

株式会社トクヤマデンタル訪問

Farewell Party 森尾統合国際機構長による開会の辞

Farewell Party アカペラサークルによるパフォーマンス

Farewell Party 集合写真