研修の概要
特定行為研修は、すべての特定行為区分に共通する「共通科目」と各特定行為に必要とされる能力を身につけるための「区分別科目」に分かれており、講義・演習・実習・試験によって行われます。なお、区分別科目の受講は、共通科目の履修修了が条件となります。当院における区分別科目は、「医科歯科外科術後病棟管理領域」「医科歯科術中麻酔管理領域」「区分運用コース:1学期3区分まで」の3コースを運営しています。
当院における特定行為研修の特色
共通科目・区分別科目は、学習の時間・場所を問わないe-ラーニングを主としていますが、定期的に指導者と研修生が集まる集合研修を組み合わせることで、研修生が効率よく学習を進めることができるようにカリキュラムを作成しています。当院に所属する医師を中心とし、講義・演習・実習を行います。
区分別科目における特定行為研修は、当院病棟やスキルスラボでの実習をしています。このような各分野の専門家が、自身の診療経験を踏まえて看護師特定行為研修の指導にあたり、病院全体としてこの研修事業に取り組んでいます。
研修内容と時間数
- 共通科目について
- 区分別科目について
- 区分運用コースについて
共通科目について
《共通科目》
科目 | 時間数 | 評価方法 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
講義 | 演習 | 実習 | 評価 | 合計 | ||
臨床病態生理学 | 27 | 2 | ― | 1 | 30 | 筆記試験、観察評価 |
臨床推論 | 35 | 8 | 1 | 1 | 45 | 筆記試験、観察評価 |
フィジカルアセスメント | 39 | 3 | 2 | 1 | 45 | 筆記試験、観察評価 |
臨床薬理学 | 35 | 9 | ― | 1 | 45 | 筆記試験、観察評価 |
疾病・臨床病態概論 | 34 | 4 | ― | 2 | 40 | 筆記試験、観察評価 |
医療安全学/特定行為実践 | 22 | 13 | 9 | 1 | 45 | 筆記試験、観察評価 |
合計 | 192 | 39 | 12 | 7 | 250 | ― |
さらに学習を行う場所として、本学のスキルスラボ内にネットワーク環境を備えた学習スペースを確保しています。
区分別科目について
《医科歯科外科術後病棟管理領域:12区分》
科目 | 時間数(実習は症例数) | 評価方法 | |||
---|---|---|---|---|---|
講義 | 演習 | 実習 | 合計 | ||
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 9 | ― | 5 | 9+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 21 | 8 | 20 | 29+ 20症例 |
筆記試験、観察評価 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
胸腔ドレーン管理関連 | 12 | 1 | 10 | 13+ 10症例 |
筆記試験、観察評価 |
腹腔ドレーン管理関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 7 | ― | 5 | 7+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
創部ドレーン管理関連 | 5 | ― | 5 | 5+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
動脈血液ガス分析関連 | 13 | ― | 10 | 13+ 10症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 14 | 2 | 10 | 16+ 10症例 |
筆記試験、観察評価 |
術後疼痛管理関連 | 7 | 1 | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 23 | 5 | 25 | 28+ 25症例 |
筆記試験、観察評価 |
合計 | 135 | 17 | 110 | ― | ― |
《医科歯科術中麻酔管理領域:6区分》
科目 | 時間数(実習は症例数) | 評価方法 | |||
---|---|---|---|---|---|
講義 | 演習 | 実習 | 合計 | ||
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 9 | ― | 5 | 9+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 21 | 8 | 20 | 29+ 20症例 |
筆記試験、観察評価 |
動脈血液ガス分析関連 | 13 | ― | 10 | 13+ 10症例 |
筆記試験、実技試験、 観察評価 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 14 | 2 | 10 | 16+ 10症例 |
筆記試験、観察評価 |
術後疼痛管理関連 | 7 | 1 | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 23 | 5 | 25 | 28+ 25症例 |
筆記試験、観察評価 |
合計 | 87 | 16 | 75 | ― | ― |
さらに学習を行う場所として、本学のスキルスラボ内にネットワーク環境を備えた学習スペースを確保しています。
区分運用コースについて
区分別科目:各特定行為に必要とされる能力を身につけるための科目
区分運用コース(研修期間:3~6ヶ月)
科目 | 時間数(実習は症例数) | 評価方法 | |||
---|---|---|---|---|---|
講義 | 演習 | 実習 | 合計 | ||
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 9 | ― | 5 | 9+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 21 | 8 | 20 | 29+ 20症例 |
筆記試験、観察評価 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
胸腔ドレーン管理関連 | 12 | 1 | 10 | 13+ 10症例 |
筆記試験、観察評価 |
腹腔ドレーン管理関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 7 | ― | 5 | 7+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 8 | ― | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
創部ドレーン管理関連 | 5 | ― | 5 | 6+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
動脈血液ガス分析関連 | 13 | ― | 10 | 13+ 10症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 14 | 2 | 10 | 16+ 10症例 |
筆記試験、観察評価 |
術後疼痛管理関連 | 7 | 1 | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 23 | 5 | 25 | 28+ 25症例 |
筆記試験、観察評価 |
循環器関連 | 17 | 3 | 20 | 20+ 20症例 |
筆記試験、観察評価 |
創傷管理関連 | 34 | ― | 10 | 34+ 10症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
感染に係る薬剤投与関連 | 25 | 4 | 5 | 29+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 28 | 4 | 15 | 32+ 15症例 |
筆記試験、観察評価 |
ろう孔管理関連 | 22 | - | 10 | 22+ 10症例 |
筆記試験、実技試験、観察評価 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | 13 | 3 | 5 | 16+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
心嚢ドレーン管理関連 | 8 | - | 5 | 8+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |
透析管理関連 | 9 | 2 | 5 | 11+ 5症例 |
筆記試験、観察評価 |