最優秀研修医賞

医師臨床研修プログラムの表彰制度のご紹介

最優秀研修医賞

医師としての基本的臨床能力を備え、社会への貢献を意識して行動し、他の研修医や学生の模範となる研修医を最優秀研修医として表彰します。研修修了式で表彰式を行います。

「最優秀研修医賞を受賞して」

プログラム1 河野 里咲 先生

研修同期の皆さま、研修終了おめでとうございます。

この初期研修の2年間は私にとってあっという間に過ぎました。新型コロナ感染症の流行の中始まった初期研修で、感染状況によって日々診療の体制が変化し、順応するのに苦労しました。

そんな中でも充実した初期研修生活を送らせていただけたのは、指導医の先生がたや総合教育研修センターのスタッフの方々のおかげです。

非常に指導熱心な先生がたに恵まれ、2年間を通して、自分の生涯かけてやりたいことをみつけることができました。

研修終了後は本学救急科に入局し、10月から土浦協同病院に行きます。

本院と武蔵野赤十字病院、2つの病院で初期研修をできたことは私にとって大事な財産です。出会った指導医の先生がた、同期、後輩たちとの縦の繋がりを大切に、今後の医師人生を歩んでいきたいと思います。

地域に根ざした医療の最前線で活躍できるべく精進してまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。

プログラム1 髙橋 建叡 先生

まず、このような素晴らしい賞を受賞するにあたり、大学病院およびたすき先病院での各科の指導医の先生方には大変感謝しております。

思えば、1年目の4月は大学病院の研修はどのようなものか、大学は様々な厳しい規則がある印象で手技であったり救急外来対応であったりと他の市中病院で研修する同期と比較して、遅れをとってしまうのではないか、そうした不安が強かった記憶があります。しかし、研修がいざ始まると、そうした不安は払拭され、想像を超えて臨床力を鍛える機会が多かったと思います。また、大学病院は教育の場であるため、活発なカンファレンス・チームミーティングといった上級医とアセスメントを共有する機会は特段多く、思考力も身につきました。こうして盤石な研修を1年間積んだ上で、協力先の市中病院で2年目を開始することはプログラム1の魅力でしょう。

プログラムの特性を最大限生かして、やる気と情熱をもって自分なりのベストと思う研修を貫いた結果が、このような最優秀研修医賞として、評価されたこと、大変嬉しく思います。ぜひ、みなさまも東京医科歯科大学病院での初期臨床研修の道へ進んでみてはいかがでしょうか。

プログラム2 吉田 鈴 先生

この度はこのような賞をいただき大変光栄に思います。初期研修2年間は、たくさんの「心の師匠」に出会えた期間でした。様々な科で、様々な働き方をしている先生に出会いました。患者さんへの向き合い方、医学的妥当性、ワークライフバランスなど、一人ひとり、大切にされていることがあり、医師人生をかけてそれを磨き上げてきたのだと感じました。直接熱意溢れた指導をくださった先生も、黙々と仕事をこなしながらもその背中で道を示してくださった先生もいらっしゃいました。先輩医師の皆様だけではありません。患者さんの変化にいち早く気づき、ときには私を気遣いながら一緒に方針を組み立ててくれた看護師さん。離床に対して熱い思いを示してくださったリハビリ技師さん。患者さんの生活をみつめ、実現可能なプランを提案することの大切さを教えてくださった栄養士さん。患者さんが元気を取り戻すたび、その背景にあるプロの仕事の積み重ねと自分の視野の狭さを思い知らされる毎日でした。そして、患者さん自身が最大の「心の師匠」でした。個々の患者さんを通して、本当に様々なことを教わりました。

様々な科で、たくさんの人に出会えたからこそ得られた学びであったと思います。我々の研修生活を支えてくださった総合教育研修センタースタッフの皆様に、心よりお礼申し上げます。

プログラム2 高野 祐二 先生

この度は素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。未熟な私ではありますが、自分なりに努力したこの2年間をご評価いただけたことは嬉しい限りです。

私はプログラムⅡで1年目は武蔵野赤十字病院、2年目は大学病院にて研修をさせていただきました。1年目の4月に初めて救急外来に出たときは小児の頭部外傷にどう対処して良いか分からず、おそるおそる脳神経外科の当直の先生に連絡したのを覚えています。そんな私でも乗り越えられたのは、常に優しく、時に厳しくご指導下さった指導医の先生方、適当なオーダーを入れても逐一修正して下さったメディカルスタッフの皆様、悩んだときに相談に乗ってくれた同期、そして自分を一人の医師として信頼して下さった患者様のおかげです。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

春からは本学脳神経外科に入局いたします。患者様に寄り添う気持ちを常に忘れずに、より一層責任感を持って診療にあたりたいと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

プログラム2 船山 裕子 先生

2年間の研修生活の最後に、このような賞を頂き大変光栄に思います。振り返ればあっという間でしたが、この2年間は私の今後の人生に必要な時間でした。初めて担当した患者さんの前でカチコチに挨拶し、震える手で静脈路を確保しようとして失敗、泣きながら同期にお願いしたことを昨日のように思い出します。初めての学会発表の準備では、指導医の先生方の綿密なご指導のもと、パワポはver.11に上り、最高の仕上がりになりました。

元気な時もあれば色々崩れた時もありましたが、そんな中やってこれたのは、どんな時も先輩や同期、後輩にスタッフの方々、家族が周りにいて、支えて下さったお陰です。初めて手術の介助をしている最中に、緊張で迷走神経反射を起こして失神した際、ソファまで運んで寝かせ、天然水のボトルを持たせてくれたのは手術室の看護師さんでした。100円玉を持ってお礼に行くと、「お金はいいので次同じことがあったらその人を助けて下さい」と言われました。あの時のことは忘れられず、ついこの間学生さんが同じように倒れた際は自然と体が動いていました。今の私があるのは周りの皆さんの支えの賜物です。2年間本当にありがとうございました。

プログラム2 内田 嶺花 先生

この度はこのような素晴らしい賞をいただき大変光栄に思います。そして、2年間支えて下さいました皆様に心より感謝申し上げます。日々「目の前の患者へ最善の医療を提供するために自分ができること」を考えコツコツと、何よりも周りの人に恵まれ楽しく診療に励んだ成果であり、医師生活のスタートダッシュをしっかりきることができたと考えております。

1年目は横浜南共済病院、2年目は大学病院で研修をいたしました。最初は右も左も分からず、「若い女医さんは嫌なの」と患者に言われて実家に泣きながら電話をかけることもありました。2年間たくさんの医療者や患者と関わり叱咤激励を受けるなかで、医療知識だけでない診療能力、さらに言えば人間力を伸ばすことができました。

2023年度からは当院膠原病リウマチ内科に入局いたします。これからも研鑽を怠らず、患者さんの健康と幸せに貢献できるよう、全力を尽くしてまいります。