最優秀研修医賞
医師としての基本的臨床能力を備え、社会への貢献を意識して行動し、他の研修医や学生の模範となる研修医を最優秀研修医として表彰します。研修修了式で表彰式を行います。
「最優秀研修医賞を受賞して」
プログラムⅡ 吉岡 里紗 先生
この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。日々の診療・研修の中で多くのことを教えてくださった指導医の先生方、支えてくださった医療スタッフの皆さま、研修同期に、心より感謝申し上げます。1年目は2次救急の草加市立病院で研修を行いました。全体的には落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと診療に取り組める環境でしたが、その分、救急外来では主体的に判断する場面が多く、日々緊張感を持って診療にあたっていました。慣れない対応に悩むことも多々ありましたが、患者さん一人ひとりと向き合う中で、臨床医としての基礎を築くことができたと感じています。2年目は大学病院での研修となり、より専門的な視点から病態を捉える経験が増えました。その中で、呼吸器内科の幅広い疾患や診療の奥深さ、患者さんの生活や人生に寄り添う姿勢に惹かれ、専攻を決めました。今後は呼吸器内科専攻医として、一人ひとりの患者さんの声を丁寧に聴きながら、少しずつでも力になれる医師を目指していきたいと思います。この2年間で得た経験と学びを大切に、日々研鑽を積んでいきたいと考えております。2年間ありがとうございました。
プログラムⅠ 内田 雄太郎 先生
この度は栄誉ある賞を賜りまして大変光栄に思います。私は2年間大学病院にて研修をさせていただきました。当院の研修プログラムはアカデミック・実技面の双方での研修環境が非常に充実しており、大変有意義な研修を行うことができたと考えています。これらの研修を行うにあたり非常に多くの診療科・先生方および研修センターの方々の支えなくしては完遂することはできなかったと思います。感謝の意をこの場にて表します。私自身は学部時代からMDPhDコースを経て、RNA biologyおよびHuman Genomicsを専門に研究を続けてきました。研修中にメインワークとしてきた難治性乳癌における重要なRNA binding protein であるZCCHC24を同定し、論文にて報告することができました (Uchida et al, EMBO Rep. 2024)。また、ヒトの疾患形成においてfunctionalなGenome variantsについても研修中に同定し、論文化に向け現在準備中です。このように主体的に研究を進めていく上で長期間研修させていただいた本学の救急科・乳腺外科・病理部をはじめとした多くの診療科の御協力・共同研究無くしては遂行不可能でした。この場をお借りして感謝の意を申し上げます。4月からは東京科学大学システム発生再生医学分野の助教に着任いたします。今後とも共同研究等含めてお世話になりますが精進してまいりますので何卒御指導・御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
プログラムⅠ 百合本 大夢 先生
私は1年目を大学病院で、2年目を災害医療センターで研修させていただきました。1年目では、特有の希少な疾患を中心にレジデントの先生や上級医の先生方に丁寧に優しくご指導頂きながらカンファレンスの資料作りや発表に励む日々でした。2年目は、はじめ慣れない当直を含めた環境に戸惑いながらもオリジナルの同期や指導医の先生方と徐々に打ち解けながら、common diseaseへの対応や救急対応を学ぶことができました。しかし2年を終えた現在も、手技をはじめとして診療に不安を抱える毎日で、自らの技術不足や知識不足を痛感しています。2年間で、患者様をはじめとして先生方、同期、コメディカルの方など多くの方々の助けや支えがあり、現在の自分がいることを胸に刻み、教わる姿勢を大切にしつつ医療に携わる身としてさらなる精進を目指して今後も励んでいきたいと思います。
プログラムⅠ 齊藤 みなみ 先生
この度は最優秀研修医賞という大変光栄な賞をいただき、心から感謝申し上げます。振り返ると、1年目は大学病院での研修を通じて、多くの同期と出会い、支え合いながら成長できた1年でした。初めての臨床の場で不安もありましたが、共に励まし合える仲間の存在が大きな支えとなりました。2年目は救急外来での研修に力を注ぎ、緊迫した状況の中で迅速な判断と対応を求められる環境で、多くのことを学びました。救急の現場では、一つの判断が患者さんの予後を大きく左右することを痛感し、指導医の先生方や医療スタッフの皆さんの支えのもと、成長できたことを実感しています。このような賞をいただけたのは、指導してくださった先生方、共に励んできた同期、そして日々支えてくれたスタッフの皆さんのおかげです。何より、患者さんとそのご家族から学ばせていただいたことに深く感謝しています。この経験を糧に、今後もより良い医療を提供できるよう努力を重ねていきたいと思います。本当にありがとうございました。
プログラムⅡ 金子 侑平 先生
この度はこのような素晴らしい賞を頂戴し大変光栄に思います。臨床能力に優れているわけでもなく、社会人としてもまだまだ未熟な自分がこのような賞を頂いてよいのだろうか…と思います。振り返ると、周囲の方々に恵まれた研修生活を送ることができたと思います。東京科学大学病院をはじめ、たすき先でお世話になりました秀和総合病院、地域研修でお世話になりました市立大森病院で多くの方々に出会いました。指導医の先生方は、臨床的知識はもちろんのこと、医師として、社会人としての在り方を教えて下さいました。基本的手技や患者さんとの接し方などはコメディカルの方々から学ばせていただきました。また、研修中は自分の未熟さに落胆することが多々ありましたが、その度に励まして下さった同期の先生方に巡り合え、互いに高めあえたことにも感謝しています。2年前、何もできなかった自分と比較するとほんの少しですが成長できたのではと思っています。4月からは呼吸器内科医として勤務予定です。専攻医になることに対する不安は絶えませんが、多忙な中でも日々成長することを忘れず、患者さんに寄り添える医師に近づけるよう精進します。2年間大変お世話になりました。
プログラムⅡ 齋藤 涼佳 先生
この度はこのような素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思います。 本プログラムでの研修を思い返すと、非常に充実した二年間を過ごさせて頂いたことをひしひしと感じます。 1年目には横浜市立みなと赤十字病院では膨大な数の救急対応を通じ、臨床推論や基本的な手技など、医師としての基礎を鍛えて頂きました。2年目には東京科学大学病院でより専門的、複雑な症例と向き合う経験を積み、またカンファレンスや学生指導を通じて自分自身の知見をより深めることができました。地域実習では島根県の公立邑智病院にて、都市圏とは全く異なる地域診療に携わらせて頂きました。熱心な指導医の先生方のもと、3病院で幅広い症例を経験し、大きく成長させて頂いたように思います。 改めて東京科学大学病院、横浜市立みなと赤十字病院および地域研修でお世話になりました公立邑智病院の先生方、コメディカルの皆様に感謝を申し上げます。今後も日々研鑽を重ね、患者様の健康と幸福に貢献できますよう精進して参ります。本当にありがとうございました。