総合教育研修センターについて

東京医科歯科大学病院 総合教育研修センターのご紹介

高等教育発祥の地である湯島・昌平坂に建つ本学は、医療系総合大学として、教育・研究・医療において広くその使命を果たしてきました。2022年度から医療系としては唯一の指定国立大学となり、世界屈指のトータル・ヘルスケア・サイエンス拠点の形成による、さらなる飛躍を目指しています。また、2021年10月からは医学部附属病院と歯学部附属病院が一体化しました。一体化により、「世界最高水準のトータルヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する」という理念のもと、安全・良質な全人的医療の提供、優れた医療人の育成などが目標として掲げられ、全身をトータルに診ることで高度な治療と健康の増進に寄与することを目指しています。

そのような中、これらの目標達成のため医科総合教育研修センターと歯科臨床研修センターも一体化しました。元々、東京医科歯科大学病院の総合教育研修センターは、2003年の臨床研修制度開始に合わせて医学部附属病院に設立され、臨床研修医(初期研修医)の教育、管理、プログラムの運営を担ってきました。指導体制の充実と研修協力病院の協力のもと、たすきがけ制度を利用した初期研修体制は、国内屈指の人気を誇り、今に至るまで多くの研修医たちに選ばれています。専門研修についてもスムーズな専門研修への移行を目指し、情報共有と専門医取得のための研修会開催なども実施しています。さらに卒後臨床研修オンライン臨床教育評価システム(EPOCシステム)の開発など臨床研修をリードする先進的な取り組みも行なっています。また同様に2006年には歯科臨床研修センターも設立され、同様に歯科研修医のプログラムを運営し、こちらも歯科領域では大変人気のプログラムです。

これら医科研修部門と歯科研修部門、そしてさらに今年度からは特定看護師養成のための特定行為実践教育部門も研修センターに一体化することで、医科歯科ならではのトータル・ヘルスケアを実践できる医療人の育成、効率的な研修環境の整備、院内の多職種研修交流など、日本をリードする本学の教育研修環境の維持発展をこれからも進めていくところです。

総合教育研修センター長 岡田英理子