2025年度 募集人数
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募集定員
94名
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プログラム I
28名
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広域連携型プログラム
8名
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プログラム II
54名
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周産期(小児・産婦人科)プログラム
4名
たすきがけ研修プログラム
研修計画
研修期間は通常2年間です。研修目的ならびに厚生労働省の定める「臨床研修の到達目標」を達成するために、研修医は、原則1年間東京科学大学病院、1年間各協力病院にて研修することができます(たすきがけ研修プログラム)。2年間大学での研修をすることも可能です。
研修プログラム
- プログラムI
- 広域連携型プログラムNEW!
- プログラムII
- 周産期プログラム
プログラムI(定員28名)
大学において1年目研修を行い、協力病院において2年目研修を行う方式
プログラムⅠでは1年目は大学病院で、2年目は協力病院で研修します。大学では屋根瓦式の指導体制のもと「きちんと診る」トレーニングを行い、診療に対する医師としての大事な土台を形成します。2年目の協力病院はいずれも地域の第一線の基幹病院であり、多くのcommonな症例や患者さんを担当することができます。専門研修への移行も常にプログラム内で情報共有されていますので2年目も心配ありません。また、大学での2年間連続研修を選択すると、研究や多様なキャリアの経験を積むこともできます。
大学医局の多くの上級医には、ロールモデルとなる医師もいるでしょう。さらに、様々な出身大学の同僚との出会いは、皆さんのこれからの医師人生を豊かにするでしょう。1年目に大学病院で医師としての土台形成を考えている方に、お勧めのプログラムです。
広域連携型プログラム(定員8名)
大学において1年目研修を行い、協力病院において2年目研修を行う方式
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1年目(大学病院)
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2年目(協力病院、大学病院+協力病院)
- 協力病院の受入れ状況により、2年目の協力病院での研修は
1年間または半年間(10月~3月)の選択が可能
- 協力病院の受入れ状況により、2年目の協力病院での研修は
広域連携型プログラムでは、1年目は大学病院で、2年目は医師少数県にある協力病院で6ヶ月間または12ヶ月間の研修を行います。協力病院は、いずれも既存の当院研修プログラムで長期的に連携してきた実績があり、指導体制や得られる経験値は万全です。
遠方の医師少数県での勤務、というと不安に思うかもしれませんが、充実した指導体制のもとで異なる環境に身を置くことは、医師としての経験値と視野を広げる絶好のチャンスです。
地域と大学でのキャリアを考えている方はもちろん、今後の進路に悩んでいる方、一歩踏み出して新しい環境に挑戦したい方にも、ぜひお勧めしたいプログラムです。
プログラムII(定員54名)
協力病院において1年目研修を行い、大学病院において2年目研修を行う方式
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1年目(協力病院)
- 内科を24週以上、救急、外科を8週以上のブロック研修
- 研修病院により、救急および一般外来研修にバリエーションあり(救急当番や一般外来ブロック)
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2年目(大学病院)
- 救急、小児、産婦、精神科を各4週以上のブロック研修
- 地域医療を4週以上のブロック研修
- 一般外来を2年間で4週相当以上の並行研修
プログラムⅡでは、1年目は協力病院で研修を行い、内科・外科・救急を中心にcommon diseaseを存分に経験することができます。2年目は大学病院で、高度先進医療を担う医療機関ならではの診療を経験し、多彩な選択研修を通じて、将来の進路を見据えた研修を行います。地域医療研修では、プライマリ・ケア領域の専門医の指導のもとで、外来や在宅診療研修を行うことができます。医療過疎地域の地域医療を経験したい方は、秋田大学・島根大学との連携病院での研修も選択したり、社会医学に関心があれば、国立保健医療科学院の研修も選択できます。大学病院では、臨床実習学生や1年目研修医に教えることで自ら学びを深めることができ、学会発表の機会も豊富で、ロールモデルとなる多くの指導医に出会うことができます。専門研修へのスムーズな移行を考えている方にお勧めのプログラムです。
周産期プログラム(定員4名)
将来、小児科または産婦人科を専攻する研修医のためのコース
1年目は内科・外科系の研修を行い、2年目は小児科または産婦人科を中心とした研修を行います。2年目後半で1~2ヶ月のステップアップ研修として学外病院や関連診療科での重点研修が選択できます。
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- ステップアップ研修として、2年目に周産期重点協力病院をローテート可能
- 2年目の必修期間は、1年目に大学病院で研修した場合と1年目の選択状況により変動の可能性あり
- ステップアップ研修には臨床研修制度上の要件があるので、興味のある方はお問い合わせください
協力病院
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小児重点
成育医療研究センター、小児総合医療センター、土浦協同病院、災害医療センター、川口市立医療センター、武蔵野赤十字病院、千葉市立海浜病院、神経病院、榊原記念病院、あおぞら診療所うえの
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産婦人科重点
土浦協同病院、国保旭中央病院、大塚病院、駒込病院、木場公園クリニック
周産期プログラムは、将来、小児科または産婦人科を専攻する研修医のためのプログラムです。小児科重点コースおよび周産期重点コース共に、大学病院と多彩な協力病院と連携することにより、様々な専門領域がある各領域において、幅広く診療する一般診療能力と、各専門領域の高度な研修ができる、魅力あるプログラムを用意しております。ステップアップ研修として、小児科重点では小児外科研修、産婦人科重点では婦人科腫瘍、生殖内分泌専門研修など選択することも可能です。小児科および産婦人科という専門領域を目標として研修を始めるため、内科や外科などの研修においても周産期領域に関連する症例を担当することも可能となります。後期専門研修への移行もスムーズに出来るため、将来、小児科ならびに産婦人科を考えている方にお勧めのプログラムです。
プログラムの特徴
各研修プログラムにおいて、希望者は以下の選択研修を行うことができます(選考等の諸条件あり)
多様なキャリアを育成するコース
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プロジェクトクオータ
対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)
期間:最大8週まで
※学内選考あり行政・研究・データサイエンス等の多様なキャリアを目指す研修医のニーズに応えるため、最大2ヶ月の自由研修期間等を提供する。
希望者は、学生時代に培った自らの経験を生かし、1年次にプロジェクトを立案し、1年次後半に実施計画書を提出、学内審査を行う。選考を通過した者は、研修プログラムの2年次の自由研修期間等を利用してプロジェクトに従事する。
(本コースのプロジェクト先の選定や実施先との調整は、総合教育研修センターが行うものではなく、希望者自らで行っていただく必要があります。) -
秋田・島根地域医療研修
対象:プログラムⅠ(2年間大学コース), プログラムⅡ, 周産期プログラム、基礎研究医プログラム
期間:8週
研修プログラムの2年次に、秋田大学・島根大学との連携協力の元で、公立邑智病院(島根県邑智郡)、市立大森病院(秋田県横手市)で臨床研修を行い、医療過疎地域の医療現場を経験する。
研修医の体験談 詳しくはこちら
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頓宮 広久 先生(2023年度採用プログラムⅡ)
公立邑智病院では幅広く内科診療の基本を身につけることができます。研修医は主に初診外来、救急外来、病棟管理を担当します。初診外来では患者の問診・診察・検査を行い、アセスメント・プランを考え、上級医の指導のもと方針を決定します。自身の外来から入院となった患者は主治医として治療方針の決定・家族への病状説明・退院支援までの一連の流れを経験することができます。またその他外科・泌尿器科・整形外科・小児科・産婦人科もあり、それらの科を志望する方も手術助手や乳児健診などを通して、知識を深めることができます。エコーや内視鏡検査等も希望に応じて経験し、技術を深められます。2024年より建物も一新され、更に魅力の増した邑智病院でぜひ研修してみてください。
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公衆衛生研修
対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)、プログラムⅡ、周産期プログラム、基礎研究医プログラム
期間:8週
※学内・学外選考あり研修プログラムの1年次の後半に、書類と面接による学内選考を行い、派遣候補者を決定し、国立保健医療科学院のプログラムに応募する。国立保健医療科学院の選考に合格後、研修プログラムの2年次に、国立保健医療科学院、世界保健機関(WHO)本部(スイス)、WHO西太平洋地域事務局(フィリピン)、厚生労働省、国立感染症研究所等での地域保健臨床研修を行う。
研修医の体験談 詳しくはこちら
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柳井 健作 先生(2021年度採用プログラムⅡ)
厚生労働省や保健所など、病院以外で医師が活躍している場所に興味があり、公衆衛生研修に参加しました。国立保健医療科学院という専門の施設で、コロナ対策から医師の働き方改革まで様々な問題について講義と実地を交え学ぶことが出来ます。また、厚生労働省やWHO支部(フィリピン)などの実地研修があり、自分自身の視野を大きく広げてくれました。研修には全国の様々な病院から研修医が集まるため、その中での交流も大きな経験の一つです。初期研修中の貴重な2か月間をどう使うか、ということはとても重要なことですが、その価値がある研修だと思います。公衆衛生への興味に限らず、どのような人でもおすすめできる選択研修です。