プログラム概要

5つの医師臨床研修プログラムのご紹介

2027年度採用研修医 募集人数

  • 募集定員

    92名

  • プログラム I

    32名

  • プログラム II

    48名

  • 広域連携型プログラムⅠ

    4名

  • 広域連携型プログラムⅡ

    4名※

  • 周産期(小児・産婦人科)プログラム

    4名

※定員内訳:JAとりで総合医療センターコース2名、土浦協同病院コース2名

たすきがけ研修プログラム

研修計画

研修期間は通常2年間です。研修目的ならびに厚生労働省の定める「臨床研修の到達目標」を達成するために、研修医は、原則1年間東京科学大学病院、1年間各協力病院にて研修することができます(たすきがけ研修プログラム)。2年間大学での研修をすることも可能です。

研修プログラム

  • プログラムI
  • プログラムII
  • 広域連携型プログラムⅠⅡ
  • 周産期プログラム

プログラムI(定員32名)

大学において1年目研修を行い、協力病院において2年目研修を行う方式

プログラム責任者からのメッセージ

プログラムⅠでは1年目は大学病院で、2年目は協力病院で研修します。大学では屋根瓦式の指導体制のもと「きちんと診る」トレーニングを行い、診療・教育・研究に対する医師としての大事な土台を形成します。2年目の協力病院はいずれも地域の第一線の基幹病院であり、多くのcommonな症例や患者さんを担当することができます。専門研修への移行も常にプログラム内で情報共有されていますので2年目も心配ありません。また、大学での2年間連続研修を選択すると、研究や多様なキャリアの経験を積むこともできます。大学医局の多くの上級医には、ロールモデルとなる医師もいるでしょう。さらに、様々な出身大学の同僚との出会いは、皆さんのこれからの医師人生を豊かにするでしょう。1年目に大学病院で医師としての土台形成を考えている方に、お勧めのプログラムです。

プログラムII(定員48名)

協力病院において1年目研修を行い、大学病院において2年目研修を行う方式

  • 1年目(協力病院)

    • 内科を24週以上、救急、外科を8週以上のブロック研修
    • 研修病院により、救急および一般外来研修にバリエーションあり(救急当番や一般外来ブロック)
  • 2年目(大学病院)

    • 救急、小児、産婦、精神科を各4週以上のブロック研修
    • 地域医療を4週以上のブロック研修
    • 一般外来を2年間で4週相当以上の並行研修

プログラム責任者からのメッセージ

プログラムⅡでは、1年目は協力病院で研修を行い、内科・外科・救急を中心にcommon diseaseを存分に経験することができます。2年目は大学病院で、高度先進医療を担う医療機関ならではの診療を経験し、多彩な選択研修を通じて、将来の進路を見据えた研修を行います。地域医療研修では、プライマリ・ケア領域の専門医の指導のもとで、外来や在宅診療研修を行うことができます。医療過疎地域の地域医療を経験したい方は、秋田大学・島根大学との連携病院での研修も選択したり、社会医学に関心があれば、国立保健医療科学院の研修も選択できます。大学病院では、臨床実習学生や1年目研修医に教えることで自ら学びを深めることができ、学会発表の機会も豊富で、ロールモデルとなる多くの指導医に出会うことができます。専門研修へのスムーズな移行を考えている方にお勧めのプログラムです。

広域連携型プログラムⅠ(定員4名)
大学において1年目研修を行い、協力病院において2年目研修を行う方式

  • 1年目(大学病院)

  • 2年目(協力病院)


広域連携型プログラムⅡ【新設】
・土浦協同病院コース(定員2名)
・JAとりで総合医療センターコース(定員2名)
指定の協力病院で1年目研修を行い、大学において2年目研修を行う方式

  • 1年目(協力病院)

  • 2年目(大学病院)

 

プログラム責任者からのメッセージ

広域連携型プログラムは、大学病院と医師少数県の協力病院を組み合わせ、多様な環境で研鑽を積むプログラムです。2027年度からは、1年目に大学・2年目に協力病院で研修する「広域連携型プログラムⅠ」に加え、1年目に協力病院・2年目に大学病院で研修する「広域連携型プログラムⅡ」が新設されます。協力病院は、いずれも当院と長年連携してきた実績があり、指導体制や得られる経験値は万全です。遠方での勤務に不安があるかもしれませんが、充実したサポートのもとで異なる環境に身を置くことは、医師としての視野を広げる絶好のチャンスです。地域と大学でのキャリア構築を目指す方はもちろん、一歩踏み出して新しい環境に挑戦したい方にも、ぜひお勧めしたいプログラムです。

周産期プログラム(定員4名)

将来、小児科または産婦人科を専攻する研修医のためのコース

小児科コース

  • ローテーション例①:プログラムⅠタイプ

    • ⼩児科は東京科学⼤学で原則2ヶ⽉連続で必修
    • ⼩児科は2年⽬に⼩児科/NICUを2ヶ⽉必修
    • 墨東病院/武蔵野赤十字病院はそれぞれ定員1名を上限とする
  • ローテーション例②:プログラムⅡタイプ

    • 2年目の必修期間は、1年目に大学病院で研修した場合と1年目の選択状況により変動あり
    • ステップアップ研修として2年目に周産期重点協力病院をローテ―ト可能
    • ステップアップ研修には臨床研修制度上の要件があるので、興味のある方はお問い合わせください

産婦人科コース

  • ローテーション例①:プログラムⅠタイプ

  • ローテーション例②:プログラムⅡタイプ

プログラム責任者からのメッセージ

周産期プログラムは、将来、小児科または産婦人科を専攻する研修医のためのプログラムです。小児科重点コースおよび周産期重点コース共に、大学病院と多彩な協力病院と連携することにより、様々な専門領域がある各領域において、幅広く診療する一般診療能力と、各専門領域の高度な研修ができる、魅力あるプログラムを用意しております。ステップアップ研修として、小児科重点では小児外科研修、産婦人科重点では婦人科腫瘍、生殖内分泌専門研修など選択することも可能です。小児科および産婦人科という専門領域を目標として研修を始めるため、内科や外科などの研修においても周産期領域に関連する症例を担当することも可能となります。後期専門研修への移行もスムーズに出来るため、将来、小児科ならびに産婦人科を考えている方にお勧めのプログラムです。

プログラムの特徴

各研修プログラムにおいて、希望者は以下の選択研修を行うことができます(選考等の諸条件あり)

多様なキャリアを育成するコース

  • プロジェクトクオータ

    対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)
    期間:最大8週まで
    ※学内選考あり

    行政・研究・データサイエンス等の多様なキャリアを目指す研修医のニーズに応えるため、最大2ヶ月の自由研修期間等を提供する。
    希望者は、学生時代に培った自らの経験を生かし、1年次にプロジェクトを立案し、1年次後半に実施計画書を提出、学内審査を行う。選考を通過した者は、研修プログラムの2年次の自由研修期間等を利用してプロジェクトに従事する。
    (本コースのプロジェクト先の選定や実施先との調整は、総合教育研修センターが行うものではなく、希望者自らで行っていただく必要があります。)

    研修医の体験談 詳しくはこちら

    川原田 明徳 先生(2024年度採用プログラムⅠ)

    学生時代よりAI開発や研究活動に取り組んできた経験を背景に、医学と情報科学を融合した実践的な学びを得たいと考え、プロジェクトクオータ制度を選択いたしました。研究期間中はベンチャー企業にて医療画像診断AIの開発に携わり、臨床現場で扱われるデータに触れながら、医療とAIの接点について理解を深める機会となりました。特に、技術的な精度のみならず臨床的有用性や運用面を踏まえた検討の重要性を実感いたしました。実際に企業で開発に関わることで、医療現場におけるAI活用について、医師としての立場だけでは得られない実践的な視点を学ぶことができ、それは今後の臨床にも大いに役立つと感じております。本制度は、進路にかかわらず新たな視点を得られる貴重な機会であり、多様なキャリアを志向する方のみならず、臨床を志す方にとっても有意義な経験になると考えております。

  • 秋田研修

    対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)、プログラムⅡ、広域連携型プログラムⅡ、周産期プログラム、基礎研究医プログラム
    期間:8週

    研修プログラムの2年次に、秋田大学との連携協力の元で、市立大森病院(秋田県横手市)で臨床研修を行い、医療過疎地域の医療現場を経験する。

    研修医の体験談 詳しくはこちら

    加賀 光 先生(2024年度採用プログラムⅡ)

    市立大森病院での研修では、内科診療を中心に急性期医療から在宅医療まで、地域に根差した医療の連続性を学ぶことができます。一般外来では生活習慣病やcommon diseaseへの対応が中心です。高齢化が進む地域の特性や、住民の生活習慣といった背景を踏まえつつ、必要な検査の組み立てや治療方針について上級医と相談しながら、意思決定に主体的に関わっていくことができます。入院が必要な症例では、病状説明から多職種と連携した退院調整、その後の外来フォローに至るまで、一連の流れを経験することができます。
    疾患の治療だけでなく、地域の実情に即した医療の社会的側面についても深く学ぶことができ、非常に勉強になる環境です。

  • 島根研修

    対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)、プログラムⅡ、広域連携型プログラムⅡ、周産期プログラム、基礎研究医プログラム
    期間:8週

    研修プログラムの2年次に、島根大学との連携協力の元で、公立邑智病院(島根県邑智郡)で臨床研修を行い、医療過疎地域の医療現場を経験する。

    研修医の体験談 詳しくはこちら

    大久保 和 先生(2024年度採用プログラムⅡ)

    公立邑智病院では総合診療科に所属して研修を行います。研修内容は大まかに、初診外来・救急外来・病棟業務の3つに大別されます。地域柄、ご高齢の患者さんが多く、それだけマルチプロブレムな方が多いということになります。単一の問題を解決するというより、医学的・社会的な部分についても自分がある程度舵をとりながら向き合うという、主治医のような立ち位置で仕事ができたことは大きな学びとなりました。総合診療科に所属はしますが、標榜科には外科や小児科などもあります。また、医師のみならずコメディカルの方々とのコミュニケーションも非常にとりやすく、温かい職場で過ごさせていただきました。病院の外に目を向けても東京とは全く異なる環境で、刺激的な生活を送ることができました。

  • 公衆衛生研修

    対象:プログラムⅠ(2年間大学コース)、プログラムⅡ、広域連携型プログラムⅡ、周産期プログラム、基礎研究医プログラム
    期間:8週
    ※学内・学外選考あり

    研修プログラムの1年次の後半に、書類と面接による学内選考を行い、派遣候補者を決定し、国立保健医療科学院のプログラムに応募する。国立保健医療科学院の選考に合格後、研修プログラムの2年次に、国立保健医療科学院、WHO西太平洋地域事務局(フィリピン)、厚生労働省、国立感染症研究所等での地域保健臨床研修を行う。

    研修医の体験談 詳しくはこちら

    稗田 直也 先生(2024年度採用プログラムⅡ)

    公衆衛生、とくに医療政策に興味があり、俯瞰的な視点を持つ臨床医になりたいと考え参加しました。「各分野のエキスパートから公衆衛生の全体像を学び、全国から集う10人ほどの同期とともにWHOマニラなどに赴く研修」です。実地研修では、マニラにあるWHO支部(WPRO)や霞が関にある厚生労働省をはじめとする諸機関を訪問しました。現場の空気に触れることで、公衆衛生の現場を肌で感じ、非常に有意義な経験となりました。予想外に良かったのが、全国から集った志を同じくする同期と語り合えたことです。病院での研修とは一味違うことが学べた最高の2ヶ月間でした。公衆衛生に少しでも興味があればおすすめできるプログラムです。