プログラム概要

3つの歯科医師臨床研修プログラムのご紹介

2025年度 募集人数

  • 募集定員

    60人

  • プログラム 1

    40人

  • プログラム 2

    14人

  • プログラム 3

    6人

研修目標

卒前教育で学んだ基本的な診療能力(態度、技能及び知識)を習熟し、それらを総合化して、さらに高度な診療能力を身につけるとともに生涯研修の必要性を理解し、真に国民の期待に応え、全人的歯科医療を提供しうる資質の高い医療人を目指す。

具体的には研修修了時に次の5つの事項が達成されていることを目標とする。

  1. 歯科医師として身につけるべき基本的価値観及び基本的診療能力を修得する。

  2. 地域包括ケアシステムの構築など、医療の提供体制の変化を踏まえた歯科医師の社会的役割を認識し、在宅歯科医療の提供やチーム医療・多職種連携等への対応の基本を習得する。

  3. 各ライフステージにおいて必要な歯科保健医療への対応を身につける。

  4. 自ら行った処置の経過を観察、評価し、診断と治療に常にフィードバックする態度・習慣を身につける。

  5. 専門的知識や高度先進的歯科医療に目を向け、生涯研修への動機付けをする。

研修プログラム

  • プログラム1
  • プログラム2
  • プログラム3

プログラム1

6ヵ月本院、6ヵ月協力型臨床研修施設で研修を行う群方式の臨床研修プログラム

プログラム1 定員40人

研修形態

6ヵ月本院、6ヵ月協力型(I)臨床研修施設で研修を行う群方式の臨床研修プログラムです。

それぞれの臨床研修施設の研修時期により、2つのコース(A・B)が設定されていて、各コースの人数は協力型(I)臨床研修施設の受入数と各コースの希望者数により決定します。

一部の一部の協力型(I)臨床研修施設では、協力型(II)臨床研修施設での研修が含まれます。

Aコースは、前期(4月~9月)に協力型(I)臨床研修施設で研修を行い、後期(10月~3月)に本院で臨床基本研修、第二総合診療室における総合診療研修、本院医科病棟での診察を含む周術期研修および選択研修を行います。協力型臨床研修施設もしくは、東京科学大学病院にて訪問歯科診療研修を行います。
協力型臨床研修施設での研修内容は各協力型臨床研修施設ごとに定められたカリキュラムに基づき実施されます。

Bコースは、Aコースの前期と後期を入れ替えた研修を行います。

プログラム責任者からのメッセージ

プログラム1 責任者西山 曉

プログラム1では、日常的に遭遇する症例や地域医療、チーム医療など、さまざまな歯科医療形態を経験し実践します。また、本院での総合診療研修(6か月)と、協力型(I)臨床研修施設での研修(6か月)があり、各施設での研修時期により2つのコースが設定されています。後期に協力型施設に派遣されるコースには、できるだけ他学出身者を配置するよう配慮もしています。

本院では、教育研修病院としての社会的役割に理解を示し、協力を惜しまない多数の患者さんの協力と、優秀で熱意のある各専門外来所属の上級医の指導の元、実際に診療を行いながら研修を行うことができます。また、協力型施設では、地域歯科医療の第一線で活躍されている、経験豊富で教育熱心な指導歯科医の元、国民の口腔衛生の最前線における歯科医療を学ぶことが出来ます。

なお、本プログラムでもプログラム2、3にある各専門診療科での選択研修も行うことが可能です。

プログラム2

東京科学大学病院で臨床基本研修、総合診療研修、周術期研修および選択研修を行い、協力型臨床研修施設にて訪問歯科診療研修を行う管理型臨床研修プログラム

プログラム2 定員14人

研修形態

一年間、東京科学大学病院での臨床基本研修、第二総合診療室における総合診療研修、本院医科病棟での診察を含む周術期研修および選択研修を行い、協力型(II)臨床研修施設にて5日程度訪問歯科診療研修を行う管理型臨床研修プログラムです。

なお、選択研修として息さわやか外来を選択した場合は、研修協力施設である保健所研修を1日程度実施します。

プログラム責任者からのメッセージ

プログラム2 責任者則武 加奈子

プログラム2は1年間本院で研修するプログラムで、本院が持つ3つのプログラムの中で一番人気の高いプログラムです。研修歯科医専用の診療室である第2総合診療室では多くの担当患者を配当され、指導歯科医による熱心な指導のもとに総合診療研修を行います。初診配当される患者では検査、診断、治療計画、治療、経過管理を行い、引き継ぎの患者では、1年以上の長い症例の経過を追うことができます。言うまでもなく、担当患者さんへの診療は原則自験となります。また、医科病棟入院患者への周術期口腔健康管理を行う本院オーラルヘルスセンターでの研修、大学病院の様々な専門科での最先端の診療を知ることができる選択研修も充実しています。さらに、訪問歯科診療を中心に行っている協力型(II)研修施設に5-10日程度訪問歯科診療研修が組み込まれていることもプログラム2ならではの研修内容です。皆さんと1年間共に研鑽をつめることをとても楽しみにしています。

プログラム3

東京科学大学病院で臨床基本研修、ローテーション研修、周術期研修および選択研修を行い、協力型臨床研修施設にて訪問歯科診療研修を行う管理型臨床研修プログラム

プログラム3 定員6人

研修形態

一年間、本院での臨床基本研修、ローテーション研修、該当する診療科での選択研修を行い、協力型(II)臨床研修施設にて5日程度訪問歯科診療研修を行う管理型臨床研修プログラムです。また、周術期口腔健康管理研修を必修とし、これには本院医科病棟での診察を含みます。なお、選択研修として息さわやか外来を選択した場合は、研修協力施設である保健所研修を1日程度実施します。

プログラム責任者からのメッセージ

プログラム3 責任者城戸 大輔

プログラム3では、本院の各歯科診療科を幅広くローテーションしながら研修を行います。保存系、補綴系、口腔外科系それぞれで4カ月ずつ研修を行い、保存系ではむし歯科(修復, 歯内)、歯周病科、歯科総合診療科を回り、口腔外科系では外来に加え、病棟での研修も可能です。

このプログラムは、大学病院ならではの専門的な歯科医療を多角的に学びたい方にぴったりの内容です。各分野のエキスパートによる高度な診療を間近で見られるという貴重な機会がある一方で、プログラム1・2と比べると、実際に自ら手がける症例数は少なめとなり、見学中心のスタイルになります。

そのため、ただ受け身で過ごすのではなく、日々の診療から何を学び取るか、自分の体験としてどう落とし込むかを意識することがとても大切です。自分なりの学びのテーマを見つけ、継続して取り組む姿勢がこのプログラムを最大限に活かす鍵となります。

積極的かつ前向きな参加を通じて、皆さんの臨床研修がより充実したものとなることを願っています。