後期研修プログラム全国でも有数の膠原病・リウマチ診療機関ゆえの豊富な症例数

臨床研修

病棟研修

Attending physician(教員またはそれに準ずるスタッフや大学院生)の指導の下に、初期研修医・医学部学生とで診療チームを構成し、膠原病・リウマチ内科病棟入院患者の初期評価・鑑別診断・診断的検査プラン樹立・治療方針決定・入院中の継続ケアを行い、様々な膠原病ならびに内科疾患の臨床・評価方法・治療について学びます。 そこでは、入院主治医として主体的に考え、行動し、立案すること、そして上級医や他の診療科医師、コメディカルと適切に議論しコミュニケーションをとることが求められます。同時に初期研修医および医学部学生に対する実践的教育・指導を行い、教育技術を身につけるとともに更なる知識の洗練を行います。

病棟では次に列挙するような多岐に渡る膠原病および類縁疾患の診療に携わることができます。また不明熱の原因精査入院も多数あり、下記疾患に加えて不明熱の鑑別に挙げられる悪性腫瘍や感染症も広く診る機会が得られます。

  • 関節リウマチ
  • リウマチ性多発筋痛症
  • 成人発症スティル病
  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 抗リン脂質抗体症候群(APS)
  • 炎症性筋疾患
  • 全身性強皮症(SSc)
  • 混合性結合組織病(MCTD)
  • シェーグレン症候群(SS)   
  • 顕微鏡的多発血管炎(MPA)
  • 多発血管炎性肉芽腫症 (GPA)
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 (EGPA)
  • 高安動脈炎
  • 巨細胞性動脈炎
  • 結節性多発動脈炎
  • ベーチェット病
  • 強直性脊椎炎
  • サルコイドーシス
  • 自己炎症性疾患
  • 痛風
  • 再発性多発軟骨炎
  • キャッスルマン症候群
  • 膠原病に合併する血球貪食症候群
  • 膠原病に合併する間質性肺炎
  • 免疫抑制療法に合併する各種日和見感染症

外来研修

外来診療は膠原病診療において大きな役割を果たすものであり、その研修は膠原病・リウマチ専門医養成において極めて重要であり必要不可欠です。また病棟での急性期診療とともに外来での継続的診療を通して学習することにより、膠原病診療を様々な角度から複合的に理解することができます。後期研修医は教員の指導のもと、新患症例などの評価とその後の継続診療、そして自身が病棟診療で経験した症例の退院後の継続診療を通して学習します。

コンサルテーション研修

他科患者の膠原病関連臨床問題の評価・継続ケアを通して、知識の習得とともに依頼医師・チームとのProfessional communication及び教育の技術を習得する貴重な機会として、院内膠原病・リウマチ内科コンサルテーションを担当します。教員をPreceptorとしてペアを組み、院内コンサルテーション症例の評価・鑑別診断・考察・コンサルト依頼医に対するFeedbackに関する研修を行います。

治験

また当科では、製薬会社主導による様々な先端治療法を用いた治験にも積極的に参加しており、新しい治療法開発に関与することができます。