患者様へ患者様のトータルケアを目指して、高度先進医療を含む診療を行っています。

専門外来

膠原病・リウマチ先端医療センターの新患外来

膠原病・リウマチ先端治療センターは、関節リウマチなどのリウマチ性疾患、全身性エリテマトーデス、抗リン脂質抗体症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎などの膠原病、周期性発熱などの自己炎症性症候群、小児関節リウマチ・膠原病の移行期など、様々な疾患の患者さんの紹介を受け付けています。受診には病院・クリニックからの紹介状が必要であり、紹介状を持参の上、医療連携支援センターからご予約ください。当日は各曜日の外来担当医師が順番に対応します。一般新患外来以外にも下記の特殊外来があり、受診を希望する方は地域連携室からの予約取得の際に申し出てください。

膠原病合併妊娠外来

全身性エリテマトーデスなどの膠原病では妊娠で病気が悪化することが報告されています。また、膠原病や関節リウマチでステロイドホルモン、免疫抑制薬、生物学製剤などを使われている患者さんの妊娠、出産、授乳には、膠原病・リウマチ内科医に加え、周産・女性診療科医との密な連携が必要となります。膠原病・リウマチ先端医療センターでは周産・女性診療科と連携して、膠原病合併妊娠外来を開設しています。対象は、膠原病や関節リウマチなどで妊娠、出産を考えている方です。

抗リン脂質抗体症候群外来

抗リン脂質抗体抗体症候群とは抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体が産生され、脳梗塞などの動脈血栓症、エコノミー症候群などの静脈血栓症、習慣流産などの妊娠合併症をきたす疾患です。抗リン脂質抗体抗体症候群には全身性エリテマトーデスなどに合併する二次性と合併しない原発性があり、血液をさらさらにする抗血小板薬や抗凝固薬で治療します。膠原病・リウマチ先端医療センターでは東京を含む関東における抗リン脂質抗体抗体症候群患者のデータベース(レジストリー)を構築中であり、抗リン脂質抗体抗体症候群の患者さんへ先端的な医療を提供しています。対象は、新たに血栓症と診断された方、全身性エリテマトーデスや抗リン脂質抗体抗体症候群と診断されている方、などです。

早期・未発症関節リウマチ外来

関節リウマチの治療は生物学的製剤やJAK阻害薬などの分子標的薬の登場により大きく進歩しましたが、未だ多くの患者さんが寛解(薬物治療下で関節炎が落ち着いている状態)を達成できず、究極的な目標である完治(薬物治療をやめても関節炎が落ち着いている状態)も困難な状況です。これらを達成するために早期診断・早期治療が重要であることは以前からわかっていますが、早ければ早いほどよいのか、どれだけ早ければよいのか、について現在世界中で研究が進んでいます。このため膠原病・リウマチ先端医療センターでは、早期関節リウマチ、未発症関節リウマチ外来を開設しています。対象は、関節痛がある方、関節の朝のこわばりがある方、1親等内の親族(両親・子供)が関節リウマチの方、検診でリウマトイド因子が陽性と判定された方、などです。