ジョンズ・ホプキンス病院 小児アレルギーおよび免疫部門
小児科・内科・病理学分野教授 ハワード M. レダーマン 医師・医学博士(2000年)
Howard M. Lederman, M.D., Ph.D., Professor of Pediatrics, Medicine and Pathology
Division of Pediatric Allergy and Immunology, Johns Hopkins Hospital
胃腸炎の一般的ケアは体内から失われた水分の補給と、脱水症状の予防を中心に行われます。
下痢が軽度の場合、食事内容を変えて水分の補給を増やすことで、水分不足を補うことができます。お子さんには薄いお茶、ゲータレード(イオン飲料、スポーツドリンク)、スープ、果物などを押しつぶして柔らかくしたものなどを取らせ十分に水分を補強してください。吐き気や嘔吐がある場合、アイスキャンディや氷をくだいて与えてください。急いだり、大量に与えると却って嘔吐を誘います。もしお子さんが飲みたがらないようでしたら、別のものを少しずつゆっくりと与えてみてください。暫くして様子を見ながら、お米のシリアル、ヨーグルト、低脂肪のコテージチーズなど、栄養のある食事をゆっくりと食べさせてください。
伝染性の下痢の場合も、いくつかの処置により家族間での感染の可能性を抑えることができます。まず手はこまめに洗ってください。感染した人には使い捨てカップ、皿、その他食器を使えば、簡単な感染予防になります。汚れたおむつ、衣類、寝具などは他の家族のものと分けて洗濯してください。トイレは消毒剤を使うなど、できるだけ清潔を保ってください。