ジョンズ・ホプキンス病院 小児アレルギーおよび免疫部門
小児科・内科・病理学分野教授 ハワード M. レダーマン 医師・医学博士(2000年)
Howard M. Lederman, M.D., Ph.D., Professor of Pediatrics, Medicine and Pathology
Division of Pediatric Allergy and Immunology, Johns Hopkins Hospital
このチャプターではお子さんが経験する可能性のあるいくつかの疾患について、基本的情報を提供します。またそれらの疾患の説明でよく出てくる医学的用語を解説し、特徴的な症状を紹介します。さらに症状を緩和し、合併症の対策となる一般的な支援方法を提示していきます。
感染があった場合は医師とのコミュニケーションを密にし、指示を仰ぐことは非常に大切なことです。軽度の疾患であっても医師に報告してください。ガンマグロブリン療法や抗生物質による予防的治療をすべきがどうかの重要な判断基準となります。免疫不全の患者に対する治療や支援的ケアは以下の実現が必要です。
(1)感染の頻度を減らす。
(2)合併症を予防する。
(3)慢性化した感染症の急性の増悪を予防する。
これらを目標の実現には、患者さん、ご家族、医師はひとつとなって協力し合う必要があります。
感染の予防 |
・顔を触る前に手を洗う(特に目、鼻、口) ・医師の指示に従い、風邪(インフルエンザ・ワクチン)や肺炎(肺炎球菌ワクチン)を防ぐため予防接種を受ける ・熱発している、ひどい咳や下痢をしている人には近づかない |